中国航空6社が上半期に123億元赤字 燃料高と航空需要低迷

2026/08/31
更新: 2026/08/31

中国の航空各社で、上半期の業績が軒並み悪化した。国有大手3社だけでなく、地方の主要航空会社も大幅な赤字となり、6社の純損失は計123億4千万元に達した。燃料価格の高騰と航空需要の低迷が主な要因とみられている。

中国の国有航空大手3社は相次いで上半期の決算を発表し、いずれも前年同期から赤字幅が拡大した。

中国国際航空(エアチャイナ)の上半期の売上高は892億6800万元で、前年同期比10.54%増となった一方、純損失は22億8600万元だった。

中国東方航空の売上高は742億3400万元で、前年同期比11.09%増。純損失は21億7900万元だった。

中国南方航空の売上高は946億7900万元で、前年同期比9.72%増。純損失は3社で最も大きい36億9600万元に達した。

国有大手3社の純損失は計81億6100万元となった。

地方の主要航空会社でも赤字が相次いだ。

各社の決算によると、深圳航空は10億4900万元、山東航空は12億4100万元、四川航空は18億8900万元の純損失を計上し、いずれも10億元を超えた。国有大手3社と合わせると、6社の上半期の純損失は計123億4千万元に達した。

業績悪化の背景には、燃料費の高騰と航空需要の低迷がある。

中国メディアによると、各航空会社は赤字の主な要因として燃料費の急騰を挙げている。中国国際航空は、中東情勢の緊迫化を受けて航空燃料価格が高止まりし、収益を大きく圧迫していると説明していた。

航空燃料は航空会社にとって最大のコストを占める。3月以降、航空燃料価格は1トン当たり約5600元から約9800元に上昇し、上昇率は75%に達した。

燃料価格の高騰に加え、航空需要も弱まっている。

ロイター通信によると、航空データ会社「航班管家」は、7~8月の中国航空各社の旅客数が前年同期比3.6%減の1億4200万人になると予測している。実際に減少すれば、夏の繁忙期としては2022年以来初の前年割れとなる。

データによると、7月1~14日の中国航空各社の1日当たりの平均便数は前年同期比2.2%減少した。国内線は1.8%減、国際線は3.6%減だった。

エコノミークラスの平均航空運賃は831元で、前年同期比1.2%下落し、2019年と比べても6.1%低い水準となった。

中国メディア「第一財経」によると、オンライン旅行予約サイト「Qunar」のデータでは、7月第1週の国内航空券の平均予約価格は前年同期から約2割下落した。一部の路線では、航空券が高速鉄道より安くなっている。

7月2日の北京―武漢間では、税込み航空券が450元で、高速鉄道より80元安かった。北京―寧波間では、往復の航空券が税込み1千元未満だったのに対し、高速鉄道は1400元近くだった。

李氷