9月24日、ホワイトハウスで開かれた晩餐会に、中国共産党の習近平党首と妻の彭麗媛が、それぞれ黒と白の魔法瓶を持参した。
磨き上げられた銀食器やクリスタルグラスが並ぶテーブルで、2本の魔法瓶はひときわ目を引いた。黒いボトルは習近平、白いボトルは彭麗媛のものだった。
香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は、格式ある晩餐会では意外な光景だが、中国の生活習慣を知る人には見慣れたものでもあると伝えた。
中国では、中高年を中心に、温かい飲み物を入れた魔法瓶を持ち歩く人も多い。体調が悪い人に「お湯をたくさん飲んで」と勧めることもある。同紙は、習近平夫妻の魔法瓶に何が入っていたかは分からないものの、こうした習慣が持参の理由かもしれないとしている。
同紙によると、全国人民代表大会など北京で開かれる重要な政治会議では、習近平の席には通常、茶器が2つ置かれる。一方、ほかの高官の席には通常1つだけ置かれ、係員が定期的にお茶を注ぎ足すという。
ホワイトハウスの同行記者団によると、中国側の記者らの間では、2本の魔法瓶は習近平夫妻が乗ってきた専用車から持ち込まれ、中身はお茶かお湯ではないかとの見方が出ている。
時事評論家の李林一氏は、使用後の食器などには、健康状態を推測する手がかりとなる生体由来の情報が残る可能性があると指摘する。そのうえで、習近平が持参した魔法瓶を使ったことや、食後に中国側の警護担当者が食器を拭き取ったとされることについて、中国側が決めた対応だとの見方を示した。
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