新型機は2030年代に完成する見通し
ボーイングは、米海軍の次世代艦載戦闘機を開発するため、200億ドルを超える契約を獲得した。
海軍との契約は、第6世代のF/A-XX戦闘攻撃機の本格開発を対象とし、地上試験、耐空性試験、システム試験、兵器試験に使用する機体も含む。
米戦争省は9月29日の発表で、同機は2030年代に海軍のF/A-18E/F「スーパーホーネット」とEA-18G「グラウラー」を補完し、最終的に置き換える見通しだとした。F-35Cとともに運用される。
第6世代戦闘機の技術は、ステルス性能を向上させて機体の探知を難しくすると同時に、人工知能(AI)が支援するセンサー、極超音速兵器、レーザーなどの指向性エネルギー兵器を搭載するものとなる。
F/A-18E/F「スーパーホーネット」は空中戦や地上目標への攻撃に使われる。一方、EA-18G「グラウラー」は、敵のレーダーや通信を妨害する航空機だ。
調達・維持担当のマイケル・P・ダフィー戦争次官は発表で、「F/A-XXは、力による平和を維持するというわれわれの決意を支える重要な柱だ」と述べた。
「F/A-XXは、敵と争う空域を支配し、作戦範囲を拡大し、戦闘に従事する兵士に決定的な優位をもたらす」
同機は、海軍の次世代航空優勢(NGAD)計画の下で開発されている。同省によると、この能力向上によって米空母の作戦範囲が広がる。
フン・カオ海軍長官代行は、この契約が米海軍の新時代を示すと述べた。
カオ氏は声明で、「第6世代戦闘機は、航空優勢の確保における世代を画する飛躍であり、世界最高の航空要員に、戦い、勝利し、安全に帰還するための比類のない能力を提供する」と語った。
ボーイングが第6世代戦闘機の開発で選ばれたのは、2025年に米空軍のF-47開発を受注したのに続き、2度目となる。
ボーイングの防衛・宇宙・安全保障部門の社長兼最高経営責任者(CEO)スティーブ・パーカー氏は「2種類の先進戦闘機を並行して提供することは、当初からの計画であり、それに応じた投資を行ってきた」と述べた。
「われわれには、将来の戦闘機の中核となる複数の開発・生産計画を同時に進める準備と能力がある」
ボーイングによると、セントルイスでは、同種の施設として米国内最大という、機密保護措置を備えた製造施設の建設が続いている。この施設は、全面的にデジタル化された航空宇宙機器の設計・製造システムの一部となる。
パーカー氏は「施設への投資は取り組みの一部にすぎない。顧客への約束を果たせるよう、技術と人材にも投資している」と述べた。
ボーイングによると、技術や計画の詳細は、米国の国家安全保障および輸出に関する法律に基づき、引き続き機密扱いとなっている。
ほかの先進戦闘機計画では、大幅な費用増加や遅延が生じている。
米政府説明責任局(GAO)は2025年、当初のF-35開発計画は予定より10年以上遅れて完了し、取得費用の見積もりは当初の予測を2500億ドル上回ったと報告した。
2006年に始まった生産は現在も続いており、米軍、国際的な協力国、対外有償軍事援助(FMS)の顧客に、これまで1100機以上を納入している。
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