街を歩いていて、突然、事件や事故に遭遇したらどうするだろうか。思わずスマホで撮影したり、友人に話したりするのは、ごく自然なことだ。
ところが中国では、それだけで警察に携帯電話を奪われ、暴力を振るわれることもあるという。江蘇省で起きた焼身事件をめぐり、そんな警察の異様な対応がネット上で波紋を広げている。
10月10日夜、中国・江蘇省連雲港市の繁華街にある広場で、40~50代の男性が自らの体に火をつけたとされる事件が起きた。
ネット上に出回った映像には、男性が炎に包まれ、地面に倒れて苦しむ様子が映っている。給料の未払いが原因との情報もあるが、詳しい事情や男性の安否は分かっていない。
事件発生後、現場には多数の制服警官や私服警官が集結。警察が事件の情報を封じ込めようとし、現場を撮影した市民への威嚇や暴力行為に及んだとの情報が広がった。
ある目撃者によると、事件現場の近くで友人とビデオ通話をしていたところ、私服警官2人に突然腕をつかまれ、広場の中へ無理やり連れて行かれた。さらに、携帯電話を取り上げられ、中身を長時間調べられたという。
さらに、その強引な対応に抗議した若者2人も、警察官から殴る蹴るの暴行を受け、脅迫されたとされる。
たまたま事件現場に居合わせただけなのに、撮影することも、友人に話すことさえ許されないのか。何の罪もない市民が警察に脅され、暴力まで振るわれる。あまりにも理不尽な現実だ。
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