中国 馬主にも責任追及の声 動物虐待に怒り

腰が折れるまで働かされ絶命 中国の子馬の悲劇

2026/10/14
更新: 2026/10/13

観光客を乗せ、働き続けた小さな馬。その腰が折れ、二度と立ち上がれなくなった。中国の観光地で起きた悲惨が、人々の怒りを呼んでいる。

10月の大型連休中、北京の観光地で、観光客を乗せるために使われていた子馬が、過度な負担によって腰椎を骨折し、死亡したと報じられた。

ネット上に広がった映像には、子馬が地面に崩れるように座り込み、立ち上がれなくなった姿が映っている。連休中、大勢の観光客を次々と乗せ、体の限界を超える負担を強いられていたという。

こうした悲劇は、今回が初めてではない。

今年6月、新疆の観光地では、けがをして倒れ、苦しそうに鳴くラクダを、従業員が無理やり引っ張り起こし、再び観光客を乗せようとする様子が問題になった。

8月には内モンゴルで、観光客を乗せていた馬が何かに驚いて暴れ、乗っていた客が落馬する事故が発生。すると従業員は、驚いた馬を落ち着かせるどころか、むちで何度も打って罰したという。

さらに、甘粛省の有名観光地・敦煌では、疲れ果てて地面に倒れ、苦しそうに鳴くラクダが、業者に蹴られたり、たたかれたりして、無理やり立たされる様子も報じられている。

いずれも、観光客を楽しませ、利益を得るために使われている動物たちだ。

今回の子馬の悲劇にも、中国のネット上では「乗った観光客にも責任がある」「金もうけしか考えない馬主こそ責任を問われるべきだ」と批判が殺到。関係当局による調査を求める声も上がっている。

観光客にとっては、旅先でのほんの数分の楽しみ。しかし、その楽しみのために、動物たちは何時間も働かされ、傷つき、時には命まで失う。

小さな馬が立ち上がれなくなるまで、なぜ誰も止めなかったのか。問われているのは、動物を金もうけの道具としてしか見ない人間たちの責任だ。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!