台北市長選の世論調査 民進党候補が現職の蔣万安氏を逆転 17ポイント差

2026/10/21
更新: 2026/10/21

台湾台北市長選挙の最新世論調査で、民進党の候補者、沈伯洋氏の支持率が、国民党所属の現職市長、蔣万安氏を初めて上回った。両氏の支持率の差は17ポイントとなった。

信民協会が発表した最新の世論調査によると、沈氏の支持率は50.3%で、蔣氏の33.3%を上回った。

信民協会の創設理事長、黄清龍氏は、「沈伯洋氏の支持率は9.8ポイント上昇し、蔣万安氏は8.4ポイント低下した。その結果、これまで1.2ポイントの差で後れを取っていた沈氏が、今回は17ポイント上回った」と述べた。

調査結果の分析によると、蔣氏は沈氏への支持の広がりを受けて無党派層の支持を失い、松山区や信義区などでも支持基盤が揺らいでいるという。

蔣万安氏は、「これまで何度も選挙を経験してきたので、各種世論調査は参考にしている。しかし、最も大切なのは、着実に一歩ずつ取り組み、市民の支持を得ていくことだ」と語った。

支持率が低下する中、蔣氏は選挙陣営の体制を見直し、市内各地を精力的に回っている。また、情報発信の方法も変え、メディアのインタビューにも応じている。20日のニュース番組では、沈氏の認知戦や薬物政策をめぐる主張について、引き続き批判した。

沈伯洋氏は、「相手は、どんな偽情報を使えば人々に影響を与えられるかを考えているが、まさに本人がその手法を実演しているようなものだ。薬物の問題を見ても、彼がデマを流していることは誰もが知っている。それでも、まだやめようとしない」と述べた。

一方、沈氏は若者や女性の間で支持を伸ばし、従来は国民党の支持が強かった選挙区でも支持を広げている。ただ、今回の世論調査で蔣氏を上回ったことについては、慎重な姿勢を示した。

「世論調査はあくまで紙の上の数字であり、勝敗は実際の投票で決まる。重要なのは、11月28日に有権者がどう投票するかだ。投票日まであと39日あり、民意は一瞬で変わることもある。だからこそ、私たちは掲げた政策が市民の共感を得られているか、真剣に見極めている」

沈氏は、今回の選挙は各党の従来の支持層だけで勝敗が決まるのではなく、政策の中身が勝敗を左右するとの考えを示した。

投票日まで残り1か月余りとなり、各陣営は有権者の支持を得るため、選挙活動を活発化させている。