ホンジュラスを拠点としていた密輸業者は、昨年グアテマラから身柄を引き渡された。
米司法省は大紀元に独占的に寄せた声明で、コカイン輸入の共謀、麻薬資金の洗浄の共謀、テロ組織への物的支援で有罪となった中国籍の男に、禁錮12年の判決が下されたと明らかにした。
司法省が10月29日に大紀元に伝えたところによると、ホンジュラスを拠点とし、グアテマラから身柄を引き渡された中国籍のシュー・ウェンシェン被告(52)に、禁錮12年と刑期終了後5年間の監督付き釈放が言い渡された。この事件はバージニア州東部地区連邦地裁で審理された。
シュー被告は米国の要請に基づき、2025年7月17日にグアテマラ市で逮捕され、1月30日に米国へ身柄を引き渡された。
司法省によると、裁判官は被告に2200万ドルの支払いも命じた。これは、被告のネットワークがコカインとフェンタニルの販売収益から洗浄した金額にほぼ相当する。この金銭支払い判決は、被告が現在保有する資産や将来取得する資産に対して執行できる。
米国の司法制度では、犯罪収益の没収を目的としたこの「金銭支払い判決(Money Judgment)」は極めて強力な権限を持つ。これにより、被告が出所後に稼ぐ給与や新たに得る財産、死後の遺産に至るまで、生涯にわたり米国政府の差し押さえ対象となる。
さらに連邦破産法上、刑事罰に基づく没収命令は非免責債権とされ、自己破産をしても支払い義務は消滅しない。犯罪で得た利益による逃げ切りや安易な経済的再起を一切許さず、将来にわたって不正な利益を享受することを完全に封じ込める、厳格な処罰となっている。
裁判資料によると、シュー被告と共謀者らは2023年11月ごろから逮捕されるまでの間に、450キログラムを超えるコカインを米国に輸入し、麻薬密売組織による違法薬物の販売収益2200万ドル超の資金洗浄を調整した。この資金洗浄ネットワークは、暗号資産による送金、貿易を利用した資金洗浄、暗号化された通信プラットフォームを使い、活動を隠していた。
司法省によると、シュー被告のネットワークは、ハリスコ新世代カルテルを代表すると称する人物の代理人のため、コカインを輸送することに合意した。同カルテルは、メキシコのハリスコ州を拠点とする、高度に武装した国際犯罪組織だ。米国務省は2025年2月、同カルテルを外国テロ組織および特別指定国際テロ組織に正式指定した。
裁判資料によると、被告の輸送ネットワークは、中南米各地の滑走路、空港、装甲車、運搬役、協力者を利用できた。
司法省刑事局のA・タイセン・デュバ司法次官補は、被告が国際麻薬密売組織による違法薬物の米国への持ち込みと、数千万ドルの不正資金の米国外への移動を支援するため共謀したと述べた。
「国土安全保障タスクフォースの一環として、国際犯罪組織を解体し、指定テロ組織を支える資金洗浄業者を特定するために司法省が訴追する事件は、その1件1件が米国をより安全にする」と語った。
今回の訴追は、トランプ大統領が2025年1月20日に署名した「侵略から米国民を守る」と題する大統領令14159号に基づき設置された、国土安全保障タスクフォースの取り組みの一環だ。
同大統領令の第6条は、司法長官と国土安全保障長官に対し、全50州にタスクフォースを設置するよう指示している。
これらの省庁横断的な連携組織は、米国内外で活動する犯罪カルテル、外国のギャング、国際犯罪組織、密入国あっせん組織、人身売買組織の根絶を目指している。司法省によると、これらの組織は米国内で暴力や不安定化を助長しており、タスクフォースは、その犯罪の特定、捜査、訴追に重点を置いている。
国土安全保障タスクフォースは現在、州と準州を合わせた52地域を対象とし、州・地方の440機関と、連邦の捜査官・分析官8500人が支えている。
大紀元はシュー被告の弁護人にコメントを求めたが、記事掲載時点で回答はなかった。
フランク・ファンが取材に協力した。
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