【ニュースレターが届かない場合】無料会員の方でニュースレターが届いていないというケースが一部で発生しております。
届いていない方は、ニュースレター配信の再登録を致しますので、お手数ですがこちらのリンクからご連絡ください。
中国 当局は沈黙し、焦げたような臭いに住民が不安を訴える

夜空にドローンが「謎の霧」を散布 十数省で同じ現象=中国【動画あり】

2025/12/05
更新: 2025/12/05

中国各地の夜空で、ドローンが白い霧をまきながら飛行する異常な光景が相次いでいる。住民の多くが「焦げた臭いが充満していた」と証言し、全国的な不安が広がっている。

この現象は11月末から続き、SNSには「深夜、突然ドローンが低空で何かを散布していた」「そしたらどこからともなくゴムが焼けたような臭いが漂った」との投稿が急増した。

だが当局からは一切説明がなく、短時間で動画が削除される例も相次いだことから、住民の不信は一層強まっている。

 

(深夜に謎の霧を散布しながら飛行するドローンを住民が撮影した映像)

 

北京市、重慶市、上海、遼寧省、河北省、河南、湖北、湖南、安徽、浙江、江蘇、広東、貴州省、広西チワン族自治州、内モンゴル自治州など十数の省市で、同じような「深夜の散布」「焦げた臭い」が相次いで報告された。SNSに投稿された映像には、ドローンが真夜中の市街地や郊外で白い霧をまき、上空から地表近くまで不規則に飛ぶ姿が映っており、異様さが強い注目を集めた。

一部の住民は「動画を見たのに数時間後には削除されていた」と訴え、大きな議論となった。投稿の削除が続いたことで、「当局が見せたくない作業をしているのでは」と疑う声まで広がった。

遼寧省盤錦(ばんきん)市では、濃い霧の中で焦げた臭いを感じたという投稿に8千件以上のコメントが寄せられ、別の住民が「強烈な煤煙の臭いがした」と投稿した動画には1.1万件を超える反応が集まった。いずれも「どこからの臭いか探したが分からない」という証言であり、同様の報告は各地で繰り返されている。

こうした状況にもかかわらず、行政機関は何も説明していない。通常であれば「消毒作業」などの通知が出るはずだが、今回は全国的に沈黙が続いているため、住民の間では「見えないところで何かをしているのでは」という不安が一段と高まっている。

 

「真夜中にドローンは何をまいているのか」「盤錦(遼寧省)では濃い霧と焦げた臭いがした」など、住民の疑問や不安の投稿が相次ぎ、謎の霧を散布するドローンを撮影した映像も共有された。関連動画が削除されたとの声も出ている。(スクリーンショット)
各地で「焦げたような臭いがした」「家の中でも臭いを感じた」などの投稿が相次ぎ、SNSにはドローンが不明な液体を散布しているとの書き込みも見られた。一部では「原因がわからず不安だ」との声も上がっている(スクリーンショット)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!