米国 ベネズエラ近海でタンカーを新たに拿捕 昨年12月以降で6隻目

2026/01/16
更新: 2026/01/16

ロイターによると、米国は15日未明、ベネズエラと関係するタンカー1隻を新たに拿捕した。トランプ米大統領が、ベネズエラ反体制派指導者のマリア・コリーナ・マチャド氏と会談する準備を進める中での措置となった。

米当局者は、拿捕はカリブ海一帯で行われたと明らかにし、昨年12月中旬以降に標的とされたタンカーはこれで6隻目になると説明した。これらの船舶は、ベネズエラ産原油を輸送中、または過去に同国の原油を輸送していたという。

米軍南方軍(Southern Command)は、作戦が夜明け前に実施されたことを確認し「ベロニカ」と名付けられたタンカーに米軍部隊が乗り込み、船舶を掌握したと発表した。

南方軍は、同船がトランプ大統領が設けた「隔離措置」を無視し、カリブ海域で活動を続けていたため拿捕したと説明し、ベネズエラ産原油の輸送は、合法かつ正式に調整された手続きを通じて行われなければならないと警告した。

データによると、「ベロニカ」はガイアナ船籍のアフラマックス型タンカーで、1月初めに空船でベネズエラ海域を離脱していた。最近、他の船舶が取ったように、航路を反転して戻る動きは見られなかったという。

一方、米国は取り締まりをさらに拡大する構えだ。ロイターが関係筋の話として伝えたところによると、米政府は裁判所に対し、ベネズエラの石油取引に関与する数十隻のタンカーを対象とした拿捕命令を申請している。阻止対象となっている船舶の中には、既に米国の制裁対象となっているもののほか、制裁対象国の石油を出所を偽装して輸送する、いわゆる「シャドー・フリート」に属する船も含まれるという。

また、パナマ、クック諸島、ガイアナの海事当局はロイターに対し、拿捕された船舶の多くに「船籍上の問題」があると指摘した。偽の船籍を掲げていたり、作戦が行われる前に登録を抹消されていた例があったとしている。

今回の拿捕に先立ち、米国はロシア船籍のタンカー1隻も拿捕していた。報道によれば、米軍は2週間以上にわたり同船を追跡し、拿捕の過程ではロシア軍の潜水艦が尾行・監視していたとされる。