米国海軍の空母「エイブラハム・リンカーン」打撃群が、1月25日夜に中東地域に到着した。専門家らは、米軍がイラン政権に対して軍事攻撃を行う可能性が急速に高まっていると分析している。一方で、イランの最高指導者ハメネイ師が緊急にテヘランの地下シェルターへ避難したとの情報もある。一部メディアは、イラン当局による全国的な抗議活動の弾圧で、少なくとも3万6500人が死亡したと報じている。
イスラエルのメディアによると、25日夜、米国の「リンカーン」空母打撃群が中東地域に到着し、イランに近い海域に展開した。すでに米国中央軍の管轄区域内で作戦を開始しており、必要に応じて軍事行動を取る態勢を整えているという。
イラン外務省の報道官は26日、「米国のリンカーン空母の到着は、イランの意志を揺るがすことはできない」と主張した。イラン当局はまた、イランの弾道ミサイルが空母「リンカーン」を真っ二つにする様子を模擬したプロパガンダ映像を公開した。
また、ロンドンに拠点を置くメディア「イラン・インターナショナル」によると、ハメネイ師は、すでに複数のトンネルを備えたテヘランの地下シェルターに緊急避難したとされ、現在は息子が日常業務を引き継いでいるという。
1月8日以降、イラン当局は全国規模の抗議デモに対して残酷な弾圧を加えており、電話通信やインターネットも遮断した。テヘランの眼科病院の院長は1月25日、「1月9日以降、眼球破裂の重傷患者が多数押し寄せている」と明らかにした。緊急手術が必要な眼球破裂の患者だけでも、およそ1000人に上るという。
テヘランのファラビー眼科病院のガーセム・ファフライ医師は「1月9日、金曜日の未明、大勢の患者が当院に押し寄せてきた。残念ながら全員が眼球破裂の重傷を負っており、中には両眼を負傷した患者もいる。眼の損傷症例はきわめて多い状況である」と明かした。
「イラン・インターナショナル」はさらに、1月8日と9日の2日間に行われた当局による抗議活動の弾圧で、3万6500人を超えるイラン国民が死亡し、この2日間はイラン史上、最も犠牲者の多い大規模殺害となったと報じた。これは歴史上、最悪規模の2日間にわたる大虐殺であるという。報道はまた、負傷して入院中の市民が病院内で頭部を撃たれた事例もあるとして、イラン治安部隊が院内で「追い打ち」をかけた可能性を示唆している。
イラン当局は最近、再びデモ参加者を脅迫し、抗議運動の「背後にいる首謀者」に対しては「一切の容赦はない」処罰を科すと警告している。
トランプ米大統領は先週、イラン当局に対し「デモ参加者を虐殺するな。そうすれば米軍による前例のない攻撃に直面することになる」と警告した。トランプはこの際、米軍の「無敵艦隊」がすでにイランに向かっていることを初めて確認すると同時に、「米国がイランに対して武力行使しないことを望む」とも述べた。
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