中国人観光客がロシアで相次ぎ死傷失踪 中共大使館の注意喚起で実態露呈

2026/02/06
更新: 2026/02/06

昨年以降、中国共産党(中共)は、ロシアが戦争状態にあるにもかかわらず、中国人向けのロシア査証免除観光を積極的に推進してきた。これに対し、ロシアを訪れたネットユーザーや、現地に滞在する中国人留学生からは、ロシアは非常に危険だとして、中国の人々に渡航を控えるよう呼びかける声が相次いでいる。中共駐ロシア大使館が発表した注意喚起によると、ロシア滞在中の中国人観光客の間で、死傷事故や行方不明事案が相次いで発生している。

2月5日、中共駐ロシア大使館は、最近、中国人観光客が氷上を走行していた観光車両の転覆事故で死傷したほか、高山スキー中に道に迷い行方不明になるなどの事案が続いているとして、中国人観光客に対し、安全意識を高め、十分な注意を払い、氷雪関連の活動における安全確保を徹底するよう呼びかけた。

露メディアの報道によると、2025年1月28日、ロシアのバイカル湖の氷上を走行していた観光客を乗せた車両が横転し、中国籍の観光客1人が死亡、4人が負傷した。

また、同年1月22日夜には、ロシア沿海地方で中国人観光客を乗せた観光バスが貨物車両と衝突する事故が発生した。バスには14人が乗っており、そのうち3人が死亡、5人が負傷した。

さらに2025年11月には、ロシア・サンクトペテルブルクに滞在していた20歳の中国人留学生、張さんが行方不明となり、その後、死亡を確認した。

中共当局は、日本は危険だとする虚偽の情報を繰り返し拡散し、中国人にロシアやカンボジアへの旅行を促してきた。

中共中央テレビの報道によると、プーチン氏が署名した命令により、2025年12月1日から2026年9月14日までの期間、中国公民は観光および商務目的で査証なしにロシアへ入国できるという。

これについて中共外務省は、中露間の相互査証免除は、両国政府と国民による「再びの双方向の歩み寄り」だとしている。

報道によれば、複数の旅行会社でロシア旅行の予約が大幅に増加し、中国からロシアへの航空便の予約数は前年同期比でほぼ倍増したという。

しかし、実際にロシアを訪れた中国人観光客の多くは、現地での体験が中共の宣伝内容とは大きく異なることをすぐに実感した。2025年末には、「査証なしでロシアに行った最初の中間層は唖然とした」と題する記事がインターネット上で急速に拡散し、関連話題がウェイボーのトレンド入りを果たした。

記事によると、ロシアでは治安管理を理由に、新たに入国した外国人向けの携帯電話用SIMカードを、到着後最大24時間にわたり通信を遮断する。その結果、中国人旅行者はインターネットに接続できず、タクシー利用時に不当な高額料金を請求されるケースが発生した。

当時、ネット上では「自分の国の国民に対し、戦争の真っ只中にある他国へ観光に行くよう奨励する国なんて初めて見た。自国民が現地で搾取されると分かっていながら、その国への旅行を宣伝する国も初めて見た。これは血肉の長城(人々の身体・犠牲によって築かれた防壁
)などではない。ただの『生きた豚の輸出』だ」との批判も寄せられた。