米国とイスラエルがイラン国内の複数の目標に対して空爆を実施し、最高指導者ハメネイ師を含む多くの高官が死亡した。トランプ大統領はイラン国民に対し、米軍の作戦終了後に「政府を掌握せよ」と呼びかけた。米・イランの軍事行動は世界にどのような影響を与えるのか。詳細を報じる。
2月28日早朝、トランプ大統領は「トゥルース・ソーシャル」にて、米国がイランに対して「大規模な作戦行動」を開始したと発表した。
その後、トランプ氏は8分間のビデオを公開し、今回の軍事行動について「極めて邪悪で過激な独裁政権が米国および我々の核心的な国家安全保障上の利益を脅かすのを防ぐことが目的である」と宣言。あわせてイラン国民に対し、政府の統治権を取り戻すよう呼びかけた。
トランプ氏は、米国がイランの核計画を阻止するために「繰り返し合意を求めてきた」ものの、イラン側が「核の野心を放棄するあらゆる機会を拒絶した」と述べた。
ヘグセス国防長官は声明で、トランプ大統領の命令により、国防省が作戦名「エピック・フューリー(壮絶な怒り)」を開始したことを明らかにした。同氏は「イランは50年近くにわたり、過激な大義を推し進めるために米国人を標的にして殺害し続け、世界最強の兵器を手に入れようとしてきた。昨夜、トランプ大統領は歴代の大統領とは異なり、この『癌』に正面から立ち向かい始めたのだ」と強調した。
映像では、米海軍の艦隊がイランに向けて巡航ミサイル「トマホーク」を発射し、軍や政府の重要施設を正確に破壊していく様子や、約200機のイスラエル空軍機がイラン国内の軍事目標を攻撃する様子が確認された。
カナダ在住の華人作家、盛雪(せい・せつ)氏は、長年にわたり欧米社会の主流政治家の多くが中国共産党に対して融和的であり、テロリズムを容認してきたことが、今日の複雑な国際問題の原因であると指摘する。
盛雪氏:「トランプ大統領は、言葉よりも先に行動するタイプだ。前夜には平然とパーティーに出席していながら、未明には直接行動に出た。この可視化された軍事力行使は非常に力強く、士気を大いに高めるものだ」
トランプ氏はさらに、「史上最も邪悪な人物の一人であるハメネイが死亡した。これはイラン国民にとっての正義であるだけでなく、すべての偉大な米国人、そしてハメネイによって殺害され、あるいは身体を傷つけられた世界中の多くの国々の人々にとっての正義である」と発表した。
その後、メディアはハメネイ師の遺体写真を公開。同時に、ムサビ総参謀長、ナシルザデ国防相、革命防衛隊陸軍司令官ら党・政・軍の高層40名、およびハメネイ師の家族の一部も排除されたことが明らかになった。
盛雪氏:「イランに対するこのような電撃的な手段は、米軍が大規模な地上部隊を投入せずとも、独裁政権を極めて迅速に排除できることを証明した。わずか一日で、トップ層をほぼ壊滅させたのだ」
盛雪氏は、この手法が台湾の武力統一を夢想する中国共産党にとって、かつてない抑止力になると指摘する。また、ロシアが戦場でイラン製のミサイルやドローンに極めて依存していることから、ウクライナ戦争を含む世界の地政学にも多大な影響を及ぼすと見ている。中国とロシアは、イランと米国の直接対決に介入する勇気はなく、連合したとしても米国には敵わない。もし両国が傍観を決め込めば、いわゆる「悪の枢軸」は米国によって一つずつ排除されることになる。
盛雪氏:「イランは中東における中国共産党の最も重要な同盟国であり、石油などのエネルギー供給源だ。イラン政権が崩壊すれば、米国はアジア太平洋、インド太平洋地域に全力を注ぐ余裕ができる。その圧力は直接、中国共産党にのしかかるだろう」
ハメネイ師死亡の報を受け、イランの民衆は封鎖を顧みず街頭に繰り出し、ダンスや歓声で祝杯を挙げた。他国に住むイラン系住民も同様に祝意を示している。
海外の多くの華人も、ソーシャルメディア上で独裁政権への打撃を支持する声を上げ、中国国内のネットユーザーからも「また一つ歴史の目撃者となった」といった感慨深いコメントが相次いでいる。
元中国の人権弁護士、呉紹平(ご・しょうへい)氏:「中国の民衆とイランの民衆は、ともに独裁政権の被害者だ。イランは神権政治、中国は共産党独裁。両政権とも自国民に対して非常に残虐であり、国民は長年、政権を深く憎悪してきた」
呉氏は、米国とイスラエルによるイランへの打撃は、悪の枢軸を弱体化させるだけでなく、民意に沿った行動であると述べた。米国がマドゥロ氏を捕らえ、イラン上層部を斬首したことは、中国共産党の自称「先進兵器」が米軍の前では単なる「屑鉄」に過ぎないことを世界に知らしめたとしている。
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