チェコでの中国共産党スパイ事件について、新たな動きがあった。
今年1月、チェコ警察は中国共産党(中共)の情報機関のために働いていた疑いのある男性を逮捕した。チェコのメディアは12日、この事件が現在司法手続きへと進んでおり、中国で服役しているチェコ人の学生の将来にも影響を及ぼす可能性があると報じた。 チェコ警察は1月、中共の官営メディアである 光明日報のプラハ駐在記者楊藝明 を逮捕し「外国勢力のために無許可で活動した」罪で刑事訴追した。
チェコの週刊誌 Respekt が木曜日に明らかにしたところによると、長年チェコで生活・活動していた楊藝明は、チェコの政界や学術界から、台湾支持者に対して脅迫や圧力をかけるために利用可能な情報を収集しようとしていたという。
その対象にはミロシュ・ビストルチル上院議長、マルケータ・ペカロヴァ・アダモヴァ元下院議長 、そして中国研究者のオルガ・ロモヴァーなどが含まれていたとされている。
チェコの情報機関である チェコ保安・情報庁(BIS)は、長期間にわたり楊藝明を厳重に監視していた。楊藝明は記者の身分を隠れみのとして活動していたが、実際には中共国家安全部のために働き、毎月2回、中国大使館に出向いて情報を提出していたとされている。
チェコ刑法によれば、外国勢力のために無許可で活動し、チェコの憲政体制、主権、国防、安全、領土の完全性を脅かす意図があった場合、最高で5年の懲役刑が科される。 現在までに収集された証拠について、チェコ検察は非常に強い自信を持っており、4か月以内に裁判手続きに入る見込みだ。
これは、2025年2月に施行されたチェコの新しいスパイ法に基づく初めての起訴案件になるとみられている。 また、週刊誌Respektの報道によると、チェコ政府は逮捕作戦の前に、中国国内に滞在していた一部のチェコ人を事前に国外へ退避させ、人質として利用される可能性を防ぐ措置を取っていた。
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