中国 その一口、本当に大丈夫か

中国のフリーズドライいちご 重金属10倍 検査すり抜けの実態も

2026/03/22
更新: 2026/03/22

中国で、フリーズドライいちごの安全性に深刻な疑問が浮上した。

中国メディア「新京報」によると、同国食品会社の自主検査で、雲南省産の加糖フリーズドライいちごから、基準の約10倍にあたる有害な重金属カドミウム(0.728mg/kg)が検出された。さらに、本来イチゴには使えない農薬も20種類以上残留していた。

加工の段階にも問題がある。複数の農家の原料を混ぜて加工するため、汚染の発生源を特定しにくい構造になっている。

業界では検査のごまかしも横行している。加工業者が検査会社に費用を払い、合格報告を作らせたり、農薬残留のない製品だけを検査に出して「合格証明」を取得したりする手法が、暗黙のルールになっているとの指摘もある。

制度面の不備も深刻だ。企業が問題のある原料を通報しても、「フリーズドライいちごには重金属の基準がない」として違反と認定できず、立件できないと説明されたという。問題が確認されても、取り締まる根拠がない状態にある。

世論の高まりを受け、当局は調査に乗り出した。ただ、同様の問題はこれまでも繰り返されており、抜本的な改善につながるかは見通せない。

この問題について、評論家の李林一氏は、中国では食品安全問題が長年放置されてきたと指摘する。問題が表面化した際に一時的な調査は行われても、処分は一部の企業や現場にとどまる。産業全体の構造的な問題は、今も手つかずのままだ。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!