トランプ氏 イランが「核の塵」の引き渡しに同意したと発言

2026/04/18
更新: 2026/04/18

トランプ大統領は4月17日、イランが「核の塵(nuclear dust)」と呼ぶ物質の引き渡しに同意したと発表した。これは、米軍の空爆によって破壊されたイラン核施設の跡地に残る、高濃縮ウランなどの放射性物質を指している。

トランプ氏はSNSで、「米国は、我が国の誇るB-2爆撃機の空爆によって生じた、すべての核物質(核の塵)を回収する。これに際して、米国からイランへ金銭が支払われることは一切ない」と断言した。

同大統領は、この合意には金銭的報酬が含まれていないことを強調し、イスラエルとの停戦が成立したレバノンでの最近の動向とは別個のものであるとした。また、米国はイランが支援するテロ組織ヒズボラに対処するため、引き続きレバノンと協力していくと付け加えた。

トランプ氏は、イランが濃縮ウランの放棄に同意したという主張を繰り返したが、イラン当局はこの合意を認めていない。もし確認されれば、この移送はイランの核兵器開発能力を制限する上で重要な一歩となる。

トランプ氏が使用する「核の塵」という言葉は、高濃縮ウランを指している。国際原子力機関(IAEA)によると、この物質は昨年6月に米国が実施した主要な3箇所の核施設への攻撃後、地下深くに埋まったままとなっている。米当局はこの物質を深刻な安全保障上の懸念事項とみなしており、回収されて核兵器プログラムに利用される可能性があると警告している。

大紀元(エポックタイムズ)は、トランプ氏の発表に関する詳細についてホワイトハウスに取材を求めている。

4月17日にフェニックスで開催された「ターニング・ポイントUSA」のイベントでの演説で、トランプ氏は米軍がイランと協力して核の塵を回収する可能性を示唆した。

「米国はすべての核の塵を手に入れる」と同大統領は述べた。「どうやって手に入れるのか? 多くの掘削機を投入し、イランと共に中に入って回収するのだ」。

この発表は、地域情勢が刻々と変化する中で行われた。イランは、世界の石油供給量の約20%が通過する重要な国際海上交通路であるホルムズ海峡を再開した。

しかし、トランプ氏は、広範な合意に達するまで、イランの船舶および港湾に対する米海軍の封鎖は継続すると述べた。

「イランとの取引が100%完了するまで、封鎖は完全に継続される」と、同氏はその後の投稿で記している。

イランのアッバス・アラグチ外相は、イスラエルとヒズボラの間の脆弱な10日間の停戦が維持されているように見えることから、同海峡が商船に対して再び完全に開放されたことをSNSで認めた。

トランプ氏は当初、この再開を歓迎したが、すぐに米国の圧力は継続することを明確にした。また、イランは米国の支援を受けて、水路から機雷を撤去する作業を行っているとも述べた。

この(米軍による)封鎖措置は、今週初めにイランがホルムズ海峡の通航を制限したことを受けて発動されたものだ。イラン側は海峡の制限について、パキスタンの仲介で結ばれた「米・イ・イスラエル間の停戦」に違反があったとし、その対抗措置として行ったものだと主張していた。

海峡が再開されたにもかかわらず、トランプ氏が封鎖を維持する決定を下したことは、外交努力が続く中で交渉のカードを維持する意図があるものとみられる。最近行われた米イラン当局者による直接協議は、イランの核計画やその他の主要問題をめぐる大きな意見の相違が解消されず、進展のないまま終了している。

大紀元のワシントン特派員。 ワシントン政治を中心に、政治とスポーツ、スポーツと文化の交差点についても取材・報道を行っている。 過去には、Mediaiteのライターや、Jewish News Syndicateのワシントン特派員を務めた。 また、The Washington Examinerにも寄稿したことある。 ジョージ・ワシントン大学卒業。