NATOの年次首脳会議がトルコのアンカラで始まるなか、トランプ米大統領は7日夕方、同会議に出席するため出発する。加盟国に国防費の増額を促すとともに、ロシア・ウクライナ戦争の終結を目指す考えだ。また、これに先立ち、トランプ氏は米国株式市場のオープニングベルを鳴らし、「トランプ口座」の始動を祝った。きょうのワシントンの動きを伝える。
トランプ氏は、ロシア・ウクライナ戦争の終結は近いとの見方を示し、今週のNATO首脳会議でウクライナ問題について協議すると述べた。
トランプ氏は「戦争終結という目標には、人々が考えている以上に近づいていると思う。プーチン大統領もこの戦争を終わらせたいと望んでいる。それは非常に確かなこととして言える。私も同じ考えだ。実際、ゼレンスキー大統領も今は終結を望んでいる。われわれはNATO首脳会議に出席し、この問題について協議する」と語った。
米東部時間の夕方、トランプ氏はトルコへ向けて出発し、NATO各国の首脳と会談する。加盟国に国防費のさらなる増額を求める狙いがある。首脳会議に合わせて、ウクライナのゼレンスキー大統領、シリアのシャラア大統領とも個別会談を行う予定だ。
これに先立ち、NATOのルッテ事務総長は、トランプ氏について、アイゼンハワー元大統領以来、欧州とカナダに米国に近い水準まで軍事支出を引き上げるよう促した3人目の大統領だと述べた。
各国がトランプ氏の主張に応じるなか、ルッテ氏は、NATOが数百億ドル規模の防衛契約を発表する見通しであることも明らかにした。
トランプ氏はまた、イランをめぐる衝突について、米国はいずれにしても勝利すると強調した。合意に至らない場合でも、米国には数時間でイラン国内の橋やエネルギー供給網、主要な発電施設を徹底的に破壊する能力があると述べ、イラン側もそれを十分に理解していると語った。
「私は合意を望んでいる。なぜなら、9100万人のイラン国民を巻き込みたくないからだ」としている上で、「彼らはかつて非常に豊かだった。だが今は資金がない。米国はまだ彼らに一切資金を提供していない」と明言した。
トランプ氏はまた、「米国建国250周年を祝う歴史的な週末を終えたきょう、われわれは『トランプ口座』を正式に始動できることを大変うれしく思っている」と述べた。
この前例のない式典で、トランプ氏は、政府がすでに50万を超える「トランプ口座」に初回分として1000ドルを入金したと発表した。新生児が幼いころから資産形成を始められるよう支援する狙いだ。
トランプ氏は「これは子どもたちの起業家精神を育てるものだ。米国でしばしば見られる共産主義の脅威とは、はっきりと対照的なものだ」と語った。
デル社は62億5千万ドルの巨額資金を拠出する。これにより、2016年から2024年までに生まれた2千万人以上の子どもが、子ども名義の口座を通じて米国企業に投資し、将来の進学、住宅購入、起業などに必要な資金を準備できるよう支援する。
現在、決済大手のVisa、メディア・通信大手のコムキャストなど、複数の米企業が「トランプ口座」への支援を表明している。また、半導体メーカーのマイクロン・テクノロジーも、2億5千万ドルの寄付を約束している。
トランプ氏はその後、ホワイトハウスのローズガーデンで、少なくとも600万人の子どもがすでに「トランプ口座」に登録していると明らかにした。「想像してみてください。何も持たず、貧しい地域で育った子どもが、18歳になったときに数十万ドルの資産を持てるようになるのだ」
ベッセント米財務長官は「トランプ口座を通じて、大統領は『国民一人ひとりが資産を持つ経済』をつくろうとしている。米国の家庭の38%は、われわれの偉大な株式市場に参加していない。しかしトランプ口座を通じて、時間をかけてこの割合をゼロに近づけることができる」と述べた。
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