コロンビアで21世紀最大の地震 死者254人 5000棟超が損壊

2026/08/12
更新: 2026/08/12

コロンビアで発生したマグニチュード7.4の大地震による被害は拡大を続けており、これまでに数千人の死傷者が出ているほか、5千棟を超える建物が損壊した。救援隊は一刻を争う中、瓦礫の下敷きになった住民の救出にあたっている。当局は、死者数が今後さらに増える見通しだと警告している。

今回の地震は広範囲に影響を及ぼし、隣国のエクアドルやパナマでも揺れが観測された。コロンビア地質調査所によると、21世紀に入ってコロンビアで記録された中では最大規模の地震だという。

本稿執筆時点で、地震による死者数は254人に上っている。被害が最も深刻なのはペレイラとカリの両都市で、救援隊は夜を徹して倒壊した建物の中を捜索している。

映像には、消防隊員が倒壊した建物の中から生存者を救出した際、周囲から歓声が上がる様子が映し出されている。

カリ消防局のペドロ・ラミレス署長は「市内の複数の地区が被害を受け、建物が損壊した。病院や学校の被害も深刻だ。カリ消防局はあらゆる資源を投入し、救援活動にあたっている。隊員を各地に分散させ、一人でも多くの生存者を確認できるよう、あらゆる場所に手を尽くしている」と述べた。

コロンビア国内でも、首都ボゴタの赤十字寄付センターに市民が続々と詰めかけ、被災地への支援物資を寄付している。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの地震学者、スティーブン・ヒックス氏は次のように分析する。

「今回の地震は震源の深さが約100キロメートルで、想定していたよりもやや大きな被害をもたらしたようだ。これは、地震が沈み込みつつあるプレート内部で発生したことや、その特異な発生メカニズムと関係しているとみられる」

専門家は、今回の大地震の後、数千回に及ぶ余震が発生する見込みであり、被害を受けた建物の倒壊がさらに進み、死傷者が一層増える危険があると指摘している。

就任わずか3日のデラエスプリエジャ大統領は、地震発生当日に全国に非常事態を宣言し、軍を被災地へ派遣した。同大統領は、コロンビアは「この苦難を国民一丸となって乗り越える」と表明した。

国際社会からの支援も相次いで届きつつある。アメリカはすでに1550万ドルを拠出し、緊急避難や食料供給、被害状況の評価を支援している。国連もコロンビアでの支援活動を拡大しており、救援活動と災害復興を後押ししている。