王丹氏 訪米中の習近平に公開書簡「自由な選挙を行う勇気はあるのか」

2026/09/25
更新: 2026/09/25

1989年の天安門事件で民主化運動の学生リーダーを務め、中国から亡命した王丹氏は9月24日、X上で習近平に宛てた公開書簡を発表した。習近平の訪米期間中、各地では歓迎の声ではなく、大規模な抗議行動が起きている。

「抗議者の大半は中国から来た人々」

王氏は書簡の中で、次のように強く訴えた。

「あなたが米国の地に足を踏み入れれば、数千、数万の抗議者があなたを待ち受けていることを知るでしょう。その大半は、いままさにあなたが統治している中国から来た人々なのです」

さらに、強い憤りを込めて次のように記した。

「私たちがワシントンに来て抗議の声を上げるのは、あなたと中共が、私たちが生まれ育った祖国を、世界の文明社会の主流に背を向ける破滅への道へと導いているからです」

「人民に国のあり方を決めさせる勇気すらない」

書簡は中国の現状にも言及し、中国共産党政権の統治下では国民に自由も尊厳もないと指摘した。また、経済は一定の発展を遂げたものの、その恩恵の大半は特定のグループによって独占・分配されていると批判した。

王氏は習近平に対し、次のように問いただした。

「あなたは『人民こそが国家の基盤である』と繰り返し語っています。しかし、あなたたちは人民に、この国がどのような国であるべきかを決めさせようとはしません。決めさせる勇気すらありません。それこそが、人々が抗議に立ち上がる根本的な理由です」

中共の「自信」に3つの問い

中国共産党が繰り返し強調してきた「自信」についても、王氏は問いを投げかけた。

「あなたはさまざまな『自信』を強調してきました。ならば問いたい。

自由で公開された選挙を実施し、国民が一人一票で中国の未来を決めることを認める勇気はあるのですか。

社会主義制度に自信があると言うのなら、国民が自由に意見を表明できるようにし、人々があなたの党を本当に支持しているのか確かめる勇気はあるのですか。

中国で真の言論の自由を実現する勇気はあるのですか」

そのうえで王氏は、批判の理由を次のように明確にした。

「あなたにはそれができません。なぜなら、あなたにはその勇気がないからです。だからこそ、私たちはあなたに抗議するのです」

「時勢は最終的に人民の側に立つ」

書簡の結びで、王氏は習近平に次のように警告している。

「あなたとあなたの政党が独善を貫き、民主化という歴史の潮流を阻み続けるなら、一時的には勢いを得ることができるかもしれません。しかし、時勢は最終的に人民の側に立ちます。中国の人々はいつの日か、あなたたちの手から、本来、自らに属する自由と尊厳を取り戻すでしょう」