たまごの価格が、年末にかけて高い水準で推移する見通しである。日本養鶏協会は9月28日、年末商戦などで需要が高まることから、今後価格が上昇するとの見方を示した。
農水省が15日に発表した9月の食品価格動向調査によると、全国のスーパーなどで販売されるたまごの平均小売価格は、サイズ混合10個入り1パック309円だった。前月から4円上昇し、今年3月、5月、6月に記録した調査開始以来の最高値に並んだ。調査は全国470店舗を対象に実施している。
農水省は価格上昇の背景について、昨年発生した鳥インフルエンザの影響に加え、ファストフード店などでたまごを使った「月見」商品の販売が本格化し、需要が増えたことなどが影響しているとみている。
日本養鶏協会は28日、来年6月までのたまごの需給や価格について検討し、今後の見通しを示した。
今年のたまごの生産量は約245万トンとなり、前年と同程度になる見込みである。昨年の鳥インフルエンザによる生産への影響がなお残っているという。
年末に向けては、クリスマスケーキや鍋料理などでたまごの需要が高まる。さらに、円安や中東情勢などを背景に飼料や資材の価格も高止まりしており、たまごの価格は少なくとも年内、高い水準が続くとみられている。
一方、年末までの供給量は前年並みとなる見込みで、価格は今より上昇するものの、鳥インフルエンザの影響が大きかった前年末を下回る水準で推移すると予想されている。
卸売価格も高値圏にある。JA全農たまごによると、9月25日の東京地区のMサイズ基準値は1キロ300円、大阪地区は310円だった。東京の8月平均292円から上昇している。
来年前半には鶏の飼養羽数が回復し、生産量も増える見込みである。ただ、日本養鶏協会は、来年後半以降について供給力が低下し、価格が再び上昇する可能性を示している。今後、鳥インフルエンザがどの程度発生するかも価格を左右する。協会は、今シーズンの発生が多くなれば、現在の見通し以上に価格が上昇する可能性があるとしている。
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