ブッシュ大統領:対テロ戦争の推進を誓う

2005/07/12
更新: 2005/07/12

【大紀元日本7月12日】ブッシュ米国大統領は11日、バージニア州クアンティコのFBIアカデミーで行った演説で、ロンドンで発生したテロ犠牲者を追悼し、「自国本土が攻撃されることはどういうことなのか、我々アメリカ人は知っている。重傷を負った罪のない人々の気持ちがわかる。愛する者を失い、嘆き悲しむ遺族に祈りを捧げる。この厳しい時こそ、我々アメリカ人は、英国民とともにあるのだ」とし、英国との連帯を表明、対テロ戦争を積極的にかつ果敢に遂行する決意を新たにした。

大統領は、ロンドン爆破テロを文明国への攻撃であり、テロリストを根絶しなければならない理由を痛切に思い知らせるものとし、「攻撃は野蛮なもので、我々が対峙する邪悪がなんであるのか明確にしてくれるが、テロリストは罪のない人々を苦しめるのであり、自由を嫌い、寛容をはねのけ、異見者を嫌悪する全体主義思想の名の下に殺人を行うのである」と述べた。

さらに、テロを防止する保障というものはなく、米国の情報収集能力の改善努力とともに、2001年9月11日の同時多発テロ以来、米国が取った安全保障対策について細かく言及した。

また、政府当局の情報収集と潜在的なテロリスト容疑者を拘留できる能力を高める対策の刷新を呼びかけた。愛国者法(反テロ法)の総称で知られている主要な対策は本年末で期限が切れるものもある。同法は、市民権を抑制するものとして物議を醸している。

ブッシュ大統領は、とりわけ、米国が海外のテロリスト対策に引き続き取り組む一方、中東における民主と自由の促進に努めるとした。イラクでは進展があるとし、民主的かつ自由なイラクがその地域の輝かしい模範となり、テロリストにとっては深刻な打撃となるとし、「この先大変な戦いとなるであろうし、勝利への道は険しいが、戦いでは我々を負かすことができないと、テロリストは知っている。テロリストが勝つとすれば、それは我々が怖じ気づいたときだ。わたしの目の黒いうちはそんなことは許さない」と述べた。

ロンドンでの惨劇に加え、イラクの武力衝突では、この二日間で50人以上がなくなっている。

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