中国瀋陽:病死の鶏、食用として出荷

2005/12/02
更新: 2005/12/02

【大紀元日本12月2日】中国の市場に病死の鶏が加工され出回っている事実が確認された。中国の網易新聞ウェブサイト(ワン・イ新聞)の写真報道で、瀋陽のある村で病死の鶏を色よい食用鳥肉に加工する過程を暴露した。同報道メディアの記者は事実を確認するために、今年8月11日、提供された情報を頼りに、その加工場へ自ら作業員として潜入した。そこは瀋陽市新城子区財落堡鎮大辛村のある農家の裏庭で、毎朝5時より加工作業するため、病死の鶏も集める必要がある。多いときは1000羽以上になるという。

農家のあるじは作業員らに対して、腹部を切り開いた鶏を冷水に浸しながら出来るだけ沢山の毛を抜いてから、ソースの入っている大きい鍋につけるように加工のコツを教える。このやり方で、出来上がる鶏肉は見た目も味も抜群であるという。

同記者は、一部の鶏肉は異臭が放ち、変色しているにもかかわらず加工作業が進められ、鶏の内臓も捨てることはなかったという。農家のあるじは検挙されてもこの作業は続けると話していたという。

加工場には異臭が充満し、床には鶏の内臓が散乱しハエがたかっていたという。作業員らは羽を抜かれた数十羽の鶏をクエン酸、カルミンなど色素の入っている熱い釜に入れて燻し、美味しそうな丸焼きが出来上がるという。

加工したものは、瀋陽市内で販売する以外、市外と遼寧省以外の地域でも販売されているようだ。