中国北部、鳥インフルエンザの発生を再び確認

2006/10/08
更新: 2006/10/08

【大紀元日本10月8日】中国政府メディアによると、中国北西部の寧夏自治区の銀川市近郊で、高病原性のH5N1ウィルス型の鳥インフルエンザの発生が確認されたという。約1千羽の家禽が死亡し、7万3千羽あまりが処分された。

国家鳥インフルエンザ参考実験室は10月3日、この感染を確認したという。9月27日には、北部のモンゴルで鳥インフルエンザの発生が確認され、約1千羽あまりの鶏やアヒルが処分されたばかり。

中国当局の公表によると、現時点で感染の拡大が防がれたという。中国農業部と寧夏自治区の政府は、関連の緊急対策規定に従い、防疫措置を講じたという。

中国当局が公表した数字によると、これまでに、中国では21人が鳥インフルエンザに感染し、うち14人が死亡したという。中国では昨年10月から、公表されただけで40件あまりの鳥インフルエンザの大型感染が発生した。

中国当局は当初、人間の初の感染死は去年の10月であると公表していたが、今年6月末に、英国の「ニューイングランド医学雑誌」に8人の中国人科学者が連名で報告書を掲載、2003年のSARS大流行の際に、中国国内で鳥インフルエンザによる人間の感染死の実例がすでに確認されていたことを明らかにした。この情報に驚いた世界保健機構(WHO)は、中国当局に情報の公開を求め、その結果、中国当局は8月、2003年に人間による感染死がすでに確認されていたことを認めた。