中共の海外文化攻勢、米シカゴで惨敗

2007/03/05
更新: 2007/03/05

【大紀元日本3月5日】世界29の都市で巡回中の 全世界華人新年祝賀祭(主催・新唐人TV、以下、新年祝賀祭)は3月3日、米シカゴで欧米での最終公演を行った。当日、意外なある出来事で、この公演が地元メディアの注目を集めた。中国大陸当局が新年祝賀祭を撹乱するために、同一日時に上演する予定の「上海2007元宵節盛典」は、出演者らのビザは米大使館に拒否されたため、キャンセルされた。観客の一部は、新年祝賀祭に流れ、公演会場は超満員の盛況になったという。同事件をきっかけに、米社会は、米国に対する中共の文化統制の動きに関心を寄せた。

シカゴは、米国における中共スパイ工作員の総本部と言われている。シカゴ・トリビューンの報道によると、最近、新年祝賀祭の開催をめぐり、北京当局と新年祝賀祭公演団体の間で攻防戦が繰り広げられている。新年祝賀祭のチケット販売電話ラインが、中国大陸から撹乱の電話を受け、販売業務に障害がおきたほか、最近、上海市政府が出演者を招いて、シカゴで新年祝賀祭と競争する公演を計画した。

中国人が7~8万人しかいないシカゴで、今年に入って3ヶ月も経たない内に、中共側はすでに中国大陸から3つの公演グループを派遣した。それぞれが、1月6日に四川演出グループとニューヨーク少林寺曲芸グループ、2月17日には北京僑聨芸術団、3月3日は上海市政府、上海人大常委会共同主催し、上海文広公司がプロデュースした80人の演出グループだ。

上海市政府が制作した「上海2007元宵節(旧暦1月15日)盛典」の公演ポスター

2月17日、北京僑聨芸術団は数十人をシカゴへ派遣=写真は公演ポスター(大紀元)

しかし、報道によると、上海からの公演は、出演者らのビザが米大使館に拒否されたため、主催側が出演の3日前、キャンセルすると発表した。この公演は上海市政府が主催し、シカゴの主催側も、イリノイ州上院議長のアジア人顧問委員会主席であったが、なぜかこの強い背景にもかかわらず、出演者のビザが拒否された。情報筋によると、その原因は、同公演が全世界華人新年祝賀祭を破壊する目的が最近メディア報道により暴露されたためであるという。これは、中共スパイ工作の総本部であるシカゴで、まさしく中共当局の海外文化攻勢が「完膚無きに敗れた惨敗」の象徴的な事件となった。

米NBCテレビは先月、シカゴで開催される新唐人新年祝賀祭に対する中共の嫌がらせを報じた。報道によると、中国大陸から新年祝賀祭のチケットセンターにかけられたたくさんの迷惑電話で、地元客がチケットの購入を妨げられた。中共領事館から新年祝賀祭の各協賛者へ、協賛を中止するように絶え間なくかけられた電話なども祝賀祭への嫌がらせと阻止であるとみられるという。NBCテレビ局も中共領事館から協賛中止を促す電話を受けたという。

実際、中共当局は、新唐人祝賀祭を破壊する企てを隠そうともしない。たとえば、シカゴの新唐人祝賀祭を撹乱するために、 1月6日に四川演出グループとニューヨーク少林寺曲芸グループをシカゴに招聘した。主催側の「中国之星」メディアグループは、公開するウェブサイトで公に、「法輪功が3月に主催する新唐人新年祝賀祭に対抗するため、中国之星が1月6日に同じ劇場で、世界平和シカゴ新年祝賀祭を開いた…自ら国家の重要対外宣伝工作を行う能力は向上した」とアピールしている。

海外中国語メディアによると、新唐人テレビの世界華人祝賀祭は2004年に開始され、初年度の5都市の公演から今年の26都市75回の公演までに広まった。一民間団体にしては、短期間でここまでの発展とは驚くほど著しいだけではなく、北京当局が海外に対する文化外交攻勢の手段として毎年海外華人社会で行われている公演にとって、大きいな挑戦に直面したといえよう。中国大陸のラジオ放送局は早くも2003年末から、秘密裏で「中央指導者からの指示により、新唐人新年祝賀祭をぶち壊し、ぶち壊すことができなければ、その影響を最小限まで小さくし、我々の春節交歓の夕べが影響されないよう妨害工作」の指令を出した。その秘密文書は、最近海外中国語ウェブサイトで流布された。

暗号電報

秘密文書の内容は次の通り:

初回「全世界華人新年祝賀祭」について、各省、自治区、直轄市の放送局放映テレビ局(庁)宛

「情報によると、新唐人テレビはニューヨークで初回の全世界華人新年祝賀祭を制作しており、翌年1月18日、19日及び21日に放映するという。新年祝賀祭は100分の内容で、「ワシントン中国語テレビ(台湾関係)」が使用する3つの衛星を通して、全世界への放送を行い、その内、NSS-6衛星はアジア地区を包括するという。彼らはさらに演目をDVD、放送ネットなどのルートによって放送するという。さらに、法輪功創始者・李洪志氏も公演当日に会場で演説するという。そのほかに、米政治要人、各国駐国連大使、著名華人、文学界人士を招待し、国際社会における影響を拡大し、我が中央テレビ局主催の春節公演を妨げようとしているのだ。現在、かれらは各地で有名人を取材し、公演内容の一部にしようとしている。その重要な対象とは、真相の分からない我々の海外公演メンバーだ。

上述の動向について、中央指導者からの指示により、新年祝賀祭を妨害・破壊、それができなければ、その影響を最小限にまで小さくし、我々の春節交歓夕べに影響しないよう防ぐのだ。

各地ラジオ放送テレビ局(庁)はしっかりと中央指示の精神を遵守し警戒し、同局(庁)関係者は取材に応じてはならないし、海外公演グループに対して、新年祝賀祭や法輪功の関連番組の観賞は厳禁すること。さらに、対外の宣伝を強化し、祝賀祭の影響を取り除き、重要な状況は即時に報告すること。

国家ラジオ放送テレビ局総局

2003年12月16日

いわゆる「中央指導者」からの指示はラジオ放送テレビ局へ下達しただけではなく、中共駐各国大使館・領事館も積極的に新年祝賀祭の活動を破壊しようとした。ここ数年間、新唐人・全世界華人新年祝賀祭が各地で開催される前後に起きた数多くの妨害工作が、この指令書で明らかになった。

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