300人陳情、法輪功逮捕者の妹ら 強制連行される

2012/06/01
更新: 2012/06/01

【大紀元日本6月1日】不法に逮捕された河北省在住の法輪功学習者・王暁東(42)さんの釈放を求めて、地元の300世帯が連名で陳情書を提出した出来事をめぐって、陳情活動を主導したとして、王さんの妹・王暁美さんは26日夜当局に連行されたもよう。

大紀元に寄せられた情報によると、公安当局に追われ、友人宅に隠れていた王暁美さんは26日夜10時頃、公安当局に強制連行されたという。2人の法輪功学習者の女性も一緒に連行された。大紀元の問い合わせに対し、当局は「(こうした事実を)知らない」と答えた。 

また、現地からの情報によれば、村では厳しい警備が敷かれている。王さんの母親、兄弟との連絡も取れなくなったという。

2月25日、教師で法輪功学習者の王暁東さんは法輪功の修煉を止めないとして、強制連行された。村の全住民300世帯は彼の無実と釈放を訴え、現地政府に陳情書を提出した。その後、同市公安当局が妹の王暁美さんを、陳情活動を主導したとして逮捕しようとしたため、彼女は逃避行を続けていた。

大紀元は24日、所在を変え逃避行を続けている彼女の手紙を掲載した。手紙は中国政府関係者ではなく、「中国の人権、宗教の自由に注目する国際社会の方々」と「米国国務省米中人権対話の政府関係者」宛のものだった。手紙の中で、兄と自身が、周永康氏が率いる中央政法委に迫害された詳細を説明し、中国当局に対しての事実関係確認を要請すると同時に、「一刻も早く私たちを苦難のどん底から救い出してほしい」とSOSを発した。

一方、出来事が海外メディアに報道されてから、検察側は「証拠不足」を理由に、王さんの案件を現地公安局に差し戻し、再審理を命じた。

(記者・高紫檀、翻訳編集・叶子)
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