緊迫の朝鮮半島 北朝鮮問題

米国、朝鮮半島の軍備増強へ ステルス戦闘機など配備か

2017/08/30
更新: 2017/08/30

ミサイル威嚇を続ける北朝鮮に対して、米国は、韓国にステルス戦闘機、爆撃機、原子力潜水艦など、さらなる軍備増強を図る可能性がある。韓国大統領府の関係者の話を米CNBCが30日、報じた。

北朝鮮は29日、日本の北海道上空を通過させる中距離弾道ミサイル「火星12号」を発射。その前日、韓国の情報機関は「北朝鮮は核実験の準備を完了させている」と国会に報告している。

「北朝鮮が何をするのか予測は難しい、しかし、間違いなく核実験や水素爆弾の実験について検討している」と、ハーバード大学の核拡散問題研究家マシュー・バン氏は語った。

専門家は、核兵器の実験は、弾道ミサイルに搭載する核爆弾を小型化する狙いもあると指摘。北朝鮮は昨年、9月9日の建国記念日に5回目の核実験を行った。多くの専門家たちは、今年もこの日に合わせて、弾道ミサイル発射や6回目の核実験を断行する可能性もあると推測する。

安倍総理大臣は官邸で29日午前、米トランプ大統領と緊急の電話会談を行ったことを報道陣に明かし、「日米の立場は完全に一致している。直ちに国連で緊急会合を開催し、北朝鮮に対して圧力を更に強めていく」と述べた。

北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は30日、前日の中距離弾道ミサイル「火星12」の発射について「グアム封じ込めのための有意義な序章」と報じ、米国領グアム島を標準とした「弾道ミサイル発射演習を実施する」と挑発した。

(編集・甲斐天海)

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