米朝会談、非核化巡る共通認識模索へ 米は完全非核化の要求継続

2019/02/22
更新: 2019/02/22

[ワシントン 21日 ロイター] – 来週27─28日にベトナムの首都ハノイで開催される米朝首脳会談で、両国が「非核化」を巡る共通認識を探る見通しと、複数の米政府高官が21日明らかにした。

昨年6月に開催された第1回目の米朝首脳会談では、非核化を巡る認識では一致できず、北朝鮮側の非核化に向けた取り組みに大きな進展は見られていない。

高官らによると、トランプ大統領は今回の再会談で引き続き、全ての大量破壊兵器およびミサイル開発計画の凍結を含む完全非核化と、非核化交渉継続に必要な「ロードマップ(行程表)」の提示を要求する見通し。

ただ、今回の再会談で得られる成果については懐疑的な見方が多く、トランプ大統領も「この会談が最後になるとは考えていない」と述べている。

高官の一人は「北朝鮮が非核化に動くと決断したかどうかは不明だ」としつつも、「可能性はあると確信しているため、対話を継続している」と説明。「北朝鮮の非核化は両国間で合意したことであり、トランプ大統領が今回の会談で求めている最重要目標だ。最終的な目標達成に向けた重要な一歩となる」と述べた。

韓国からの米軍撤収については、協議は行われていないもよう。トランプ大統領が朝鮮半島から米軍を撤収させることに前向きかとの質問に対し、別の高官は「議題に上っていない」と応じた。

また、対北朝鮮制裁の維持は、北朝鮮に行動を促すインセンティブになり得るとの認識を示した。

*内容を追加しました。

Reuters
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