米国務長官、英国に再考要請 ファーウェイの5G参入容認巡り

2020/01/30
更新: 2020/01/30

[ロンドン 29日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は29日、英政府に対し、次世代(5G)通信網に中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)[HWT.UL]の参入を限定的に容認する決定を再考するよう促した。

ジョンソン英首相は前日、5G通信網構築を巡り、ファーウェイによる「非中核」部分への参入を容認すると発表。トランプ米政権は安全保障上の懸念から、ファーウェイを5G通信網構築から排除するよう同盟国に求めてきており、今回の英国の決定は米英関係に影響する可能性がある。

ポンペオ長官はロンドンに向かう機中で記者団に対し「決定が実行に移された後も、英国には今回の決定を見直す機会がある」と指摘。「米国は信頼できると確信できる通信網のみを通じ情報を発信する」とし、「ファーウェイは通信網に実質的なリスクをもたらすというのがわれわれの見解だ」と強調した。

さらに、ファーウェイは中国共産党の支配下にあり、情報を共産党に提供することが法律で義務付けられているとし、「米国は英国の決定を精査する」と言明した。

ポンペオ長官はこの日、ロンドンでジョンソン首相とラーブ外相と会談する。通信や安全保障を巡る問題についても協議する見通しだという。

Reuters
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