米大統領、新型肺炎対策に自信 中国は支援提案に回答せず

2020/02/03
更新: 2020/02/03

[ワシントン 2日 ロイター] – トランプ米大統領は2日、新型コロナウイルスによる肺炎について、米政府の対策に自信を示すとともに、中国に支援を提案したと語った。ただ、大統領補佐官は、中国側が同提案に回答していないことを明らかにした。

トランプ氏はFOXテレビのインタビューで「コロナウイルスに感染しているかもしれない何千人もの人々の入国を認めるわけにはいかない」と指摘。米政府は中国がこの問題に対処するのに「大いなる支援」を提案したとも語った。

「どうなるかは今後分かるが、われわれは阻止する手を打った」と自信を見せた。

米政府は前週31日に、新型肺炎について、公衆衛生上の緊急事態を宣言。 過去14日間に中国に滞在した外国人の入国を拒否し、14日以内に中国に滞在した米国人には指定された空港で経過観察措置を講じる。[nL4N2A0554]

一方、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は2日、CBSのインタビューで、今回の感染拡大について、中国は過去の危機に比べて透明性のある対応を取っていると評価した上で、米国の支援提案には回答していないと指摘。

同氏によると、疾病対策センター(CDC)などの保健専門家が支援を申し出ているという。

「われわれは豊富な専門知識を持っている」と述べ、「これは全世界の問題で、中国の当局者らを支援できるならばしたい。提案は既に行ったので、中国側が受け入れるのを待つ」と語った。

ポンペオ米国務長官は同日、訪問先のカザフスタンで、CDCの職員は中国に招待されてはいないが、カザフスタンで「大規模な流行の阻止」に向けた支援を行っていると説明した。

Reuters
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