アジアの見本市や会議が軒並み開催延期、新型肺炎が影響

2020/02/07
更新: 2020/02/07

[上海/北京 6日 ロイター] – 新型コロナウイルスの影響で、アジアで開催予定だった大規模な見本市や会議が延期されている。

3月末開催のイベントも延期が決まっており、利用客の減少で航空会社が航空便をキャンセルする中、ビジネスへの影響が徐々に表面化している。

中国で最も歴史があり最大級の展示会である中国輸出入商品交易会の会場では、展示作業が中止された。昨年は297億ドル相当の商談がまとまり、今年は4月15日から春の見本市を開催する予定だった。

上海で3月1─4日に開催予定だった中国華東輸出入商品交易会も延期が発表され、開催予定は明らかになっていない。消費財を中心とするこの見本市は、去年は23億ドルの契約が成立した。

中国政府は地方や業界団体にもイベントや会議の延期を呼び掛けている。

このほか、半導体製造装置の国際展示会「SEMICONチャイナ」、上海で開催予定だった「中国国際建築貿易博覧会」も延期された。過去に米アップル<AAPL.O>のクック最高経営責任者(CEO)も出席し世界のリーダーが集まる「チャイナ・デベロップメント・フォーラム」も延期が発表された。同フォーラムは例年3月下旬に開催されている。

業界幹部によると、企業が中国を訪問した人に他国への渡航を制限していることで、中国国外で開催されるイベントにも影響が出ている。

韓国のLG電子<066570.KS>は、2月24─27日にスペインのバルセロナで開催される「モバイル・ワールド・コングレス」への参加を取り止めた。

Reuters
関連特集: 国際