カナダと香港もクルーズ船から自国民退避へ

2020/02/17
更新: 2020/02/17

[ロイター 16日] – カナダと香港の両政府は、横浜港に検疫のため停泊し、新型コロナウイルスの集団感染が発生しているクルーズ船からそれぞれの市民を帰国させるためのチャーター機を派遣すると発表した。

カナダ政府が15日夜に出した声明によると、症状がある乗客についてはチャーター機に搭乗させず、日本国内で適切な処置を受けさせる。帰国する国民は、14日間の検疫措置を受ける。

香港政府の15日夜の声明によると、日本側の了解が取れ次第、チャーター機で市民を帰国させる。チャーター機の利用代金は徴収しないが、香港到着後14日間は検疫の対象となる。

クルーズ運航大手カーニバル<CCL.N>が運航するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」は、香港で下船した男性の新型コロナウイルス感染が判明したことを受け、今月3日に横浜に戻って検疫を受けている。乗員乗客約3700人中、16日までに355人の感染が確認され、中国本土以外の感染者数として最多となっている。

米政府も15日、クルーズ船から自国民を下船させ、チャーター機で帰国させることを明らかにしている。

*一段落目の表現を明確にしました。

Reuters
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