JALが新型肺炎で韓国・台湾便も減便、現地当局が日本への渡航自粛要請

2020/02/18
更新: 2020/02/18

[東京 18日 ロイター] – 日本航空(JAL)<9201.T>は18日、成田ー釜山と羽田ー金浦(ソウル)の韓国線、関西ー桃園の台湾線で3月から同月下旬まで順次減便する計画を発表した。

韓国と台湾の当局が新型コロナウイルスの感染拡大が確認されている日本への渡航について注意喚起や自粛を呼び掛けており、韓国・台湾2路線でも需要が落ち込んでいるため。新型ウイルス拡大の影響が、中国路線からアジアの路線にも広がり始めた。

羽田―金浦線は減便に加え、機材も小型化し、需要減に対応する。関西ー桃園線は週7往復から週4往復に減便する。中国路線も2月下旬から関西―浦東(上海)や中部ー天津(天津)でさらに減便する。

台湾の衛生福利部・中央感染症指揮センターは14日、感染源が不明なケースが相次いでいるとして、日本への渡航に対する警戒レベルを新たに「1」(注意)に指定すると発表した。台湾の渡航警戒レベルは3段階で、「1」は最も低い。ただ、指定を受けたことで需要が減少しているとみられる。

韓国政府も11日、新型コロナウイルスの感染が広がっている日本、シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ、台湾の6つの国・地域への渡航自粛を勧告した。

*内容を追加しました。

 

(白木真紀 編集:高木匠)

Reuters
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