大紀元時報

封鎖された街 寄付の食糧を警官が横取り 管理怠慢で腐ることも=中国湖北省

2020年02月28日 12時06分
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中共ウイルス(新型コロナウイルス、COVID-19)による感染拡大防止措置のために封鎖された中国・湖北省。他省からは有志者による野菜や卵などの食料がぞくぞくと送られている。しかし、これらは必ずしも市民の手に届いていないようだ。公安当局者らが食糧を横領している様子を、住民らが撮影し、ソーシャルメディアにアップロードした。

街の封鎖から数週間、現地では深刻な食料不足が起きている。しかし、貴州省から湖北省・鄂州市に寄付された何千トンもの野菜は、政府関係者らによって盗まれたり、倉庫内に放置され腐っている。

中国ソーシャルメディアの投稿によれば、ほんのわずかな量だけが市場に出荷され、高額で販売されている。

警察とその家族だけが寄付食糧を「備蓄」

 

2月18日、鄂城区で勤務する警察官の家族が、警察署から寄付された果物や野菜、卵などを撮影したビデオをソーシャルメディアに投稿した。「食べられない程の食料だ」と撮影者の女性は述べ、3箱分の食料を両親の家に送ったと明かした。

「貴州省から鄂州市に寄付された野菜が倉庫で腐った」と題された投稿が、ソーシャルメディアで話題になっている。鄂州市民らが撮影した写真には、貴州省から寄付された大量の食料が倉庫内で腐敗していることが明らかになった。そこには、警察官が数十箱分もの野菜を自身の車に積み込む様子も収められていた。

このニュースは鄂州市民の怒りに火を付け、インターネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。

「私は鄂州市に住んでいます。寄付された野菜が届かないのはなぜなのか、判明しました。私たち家族は、野菜を買うために1日200〜300元(約3000~4500円)ものお金を使っています」

「鄂州市の都市部で暮らしています。無料の野菜なんてどこにもありません。50元(約750円)で販売されている野菜袋には、ほんの少量の野菜しか入っていません。果物にいたってはまったく売られていないんですよ」

「鄂州市の医療スタッフは、自腹で食料を調達している上に、野菜しか食べていません。それなのに一部の警察官の家族らは、1度に4箱もの農産物を持ち出すことができるんです。おかしいと思いませんか?」

貴州省の人々も、ソーシャルメディアで怒りをあらわにしている。

「私たちも貧しい暮らしをしています。それなのに多くの人々が寄付のために農作物を絞り取られました。彼らに良心はあるのでしょうか?」

「とても腹が立ちます。貴州省・赫章県は極貧地帯に指定されているんです。たくさんの寄付をしたのに、それらが市民の手には届かないなんて」

当局の取り決めにより、貴州省は湖北省の鄂州市を支援する責任を負わなければならない。そのため貴州省の職員らは、2月1日以降、何千トンもの肉や野菜、その他の物資を鄂州市に輸送している。

中国国営メディアによれば、2月15日に14台のトラックが貴州省・安順市から鄂州市に到着している。トラックには、牛、豚、鶏、卵、きのこ、キャベツ、大根、ネギなど、160トンもの農産物が積み込まれていた。

ネット民らは、メディアの報道や公告に基づいて貴州省から鄂州市に輸送された寄付の情報を探し出した。現時点では、約1500トンもの野菜の行方について、当局者による説明はない。

(文 アンジェラ・ブライト)

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