スペイン経済、新型コロナの影響でマイナス成長に=首相

2020/03/19
更新: 2020/03/19

[マドリード 18日 ロイター] – スペインのサンチェス首相は18日議会で演説し、新型コロナウイルス感染拡大によりスペイン経済はマイナス成長になるとの見通しを示した。その上で、ウイルスとの「戦争」に立ち向かうよう呼び掛けた。

感染拡大を意識し本会議に出席したのは議員28人と閣僚5人のみで、350席の議場は異例の閑散状態だった。

首相は「すでに欧州委員会が指摘しているように、年間の国内総生産(GDP)がマイナスとなることは明白だ。2020年は12カ月ではなく、10カ月、もしくは9カ月しかない」と発言。

また「大規模で取り返しのつかないダメージがなく、雇用水準と生産構造を維持できれば、危機が去った後に急回復が可能となる」と強調した。

17日の公式統計によると、スペインは新型コロナによる死者が500人近くにのぼり、イタリアに次ぎ欧州では2番目に深刻な状況となっている。

Reuters
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