仏の新型コロナ死者、実際は政府集計よりかなり多い=医療関係者

2020/03/26
更新: 2020/03/26

[パリ 25日 ロイター] – フランス病院連盟のプレジデント、フレデリック・ヴァルトー氏は25日、フランス国内の新型コロナウイルスによる死者数について、実際は政府の集計よりもかなり多いとの見方を示した。政府は病院で死亡した人のみを集計しているためという。仏ラジオに述べた。

仏政府の発表によると、死者数は24日時点で累計1100人。3月14日時点の91人から増加した。11日間で10倍以上増加し、1日当たりの平均増加率は28%となっている。

ヴァルトー氏は「われわれが知っているのは病院が提供するデータのみだ。政府集計でみる死者数でもすでに多いが、老人ホームや自宅で亡くなる人も含めると、もっと大きな数になることは確実」と述べた。

保健省のサロモン保健総局長は24日、老人ホームでの死者数も近く集計に含めるとの方針を示した。

ヴァルトー氏は、新規の感染者や死者の増加率がいつごろから低下するのか、現時点では判断は難しいと指摘。「ピークがいつになるのかは分からない。依然として増加局面にある」と語った。

Reuters
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