[メルボルン/シンガポール 26日 ロイター] – 原油先物価格は26日、上昇している。主要産油国が協調減産を継続するとの期待や、新型コロナウイルス感染予防のための行動規制緩和による需要の改善が相場を支援している。
0429GMT(日本時間午後1時29分)時点で、米WTI先物<CLc1>は3.2%(1.06ドル)高の1バレル=34.31ドル。
ブレント先物<LCOc1>は約1.7%(0.59ドル)高の36.12ドル。
石油輸出国機構(OPEC)と主要産油国で構成される「OPECプラス」は4月、5─6月に日量970万バレルの減産を行うことで合意した。
オーストラリア・アンド・ニュージーランド銀行(ANZ)<ANZ.AX>のシニア・コモディティ・ストラテジスト、ダニエル・ハイネス氏は「期待通りの減産効果が出ている」とコメントした。
OPECプラスは6月上旬に会合を開き、減産継続について協議する。
ロシアのエネルギー省は25日、ノバク・エネルギー相の議会での発言として、「現時点の供給余剰は日量700万─1200万バレルほどだが、需要増加を背景に6─7月にかけて市場は均衡化する」との見方を示した。
ハイネス氏は「ほんの数週間前は、需要が完全に崩壊しているとみられていたが、経済活動が再開される中、ファンダメンタルズの改善が明らかに注目材料となっている」と指摘した。
*内容を追加し、価格を更新しました。