S&Pとダウ反落、ナスダックは連日の最高値

2020/06/10
更新: 2020/06/10

[9日 ロイター] – 米国株式市場はS&P総合500種<.SPX>とダウ工業株30種<.DJI>が下落。連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、このところの急上昇が一服した。一方、ナスダック総合<.IXIC>は終値で連日の最高値更新。取引時間中には節目の1万ポイントを初めて突破した。

市場では10日に結果が公表されるFOMCに注目が集まっている。新型コロナウイルス危機から再始動しつつある米経済の現状を見極める材料になるとみられている。

前日に強気相場入りしたナスダックはハイテク株が上げを主導。アップル<AAPL.O>が3.2%高で上昇率トップだった。一方、前日に年初来でプラス圏に浮上したS&P500は、この日の下げで再びマイナスに戻した。

ハーベスト・ボラティリティー・マネジメントのトレーディング・リサーチ部門責任者、マイク・ジグモント氏は「先週の大幅上昇を受けて反動売りが出たのだろう。弱気にさせるニュースはない。ただ逆に言うと、雇用統計以外はかなりの強気になれる材料は過去2週間なかった」と指摘。市場が強気の熱を帯び、それ自体を材料にしていると述べた。

S&P主要セクターでは、景気見通しの改善期待でこのところ上げていた金融株<.SPSY>、工業株<.SPLRCI>の下げが大きかった。

S&P1500航空株<.SPCOMAIR>は7.5%安。旅行需要の回復期待で戻していたクルーズ大手のカーニバル<CCL.N>やノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス<NCLH.N>も反落した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.09対1の比率で上回った。ナスダックでは1.84対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は138億2000万株。直近20営業日の平均は125億4000万株。

 

 

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27272.3 -300.14 -1.09 27447. 27447. 27151. <.DJI>

0 37 37 06

前営業日終値 27572.4

4

ナスダック総合 9953.75 +29.01 +0.29 9867.1 10002. 9863.2 <.IXIC>

9 50 7

前営業日終値 9924.75

S&P総合500種 3207.18 -25.21 -0.78 3213.3 3222.7 3193.1 <.SPX>

2 1 1

前営業日終値 3232.39

ダウ輸送株20種 9825.57 -227.28 -2.26 <.DJT>

ダウ公共株15種 830.34 -16.92 -2.00 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1998.09 -0.53 -0.03 <.SOX>

VIX指数 27.49 +1.68 +6.51 <.VIX>

S&P一般消費財 1065.43 -0.43 -0.04 <.SPLRCD>

S&P素材 370.97 -4.41 -1.17 <.SPLRCM>

S&P工業 626.44 -16.14 -2.51 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 617.50 -5.66 -0.91 <.SPLRCS>

S&P金融 432.93 -9.34 -2.11 <.SPSY>

S&P不動産 231.73 -2.62 -1.12 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 338.46 -12.60 -3.59 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1195.49 -13.07 -1.08 <.SPXHC>

S&P通信サービス 187.61 +0.33 +0.18 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1797.81 +8.60 +0.48 <.SPLRCT>

S&P公益事業 310.60 -6.73 -2.12 <.SPLRCU>

NYSE出来高 11.62億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 22895 – 215 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物6月限 円建て 22890 – 220 大阪比 <0#NIY:>

Reuters
関連特集: 国際