米のコロナ感染者200万人突破、検査拡大やデモ参加など背景=集計

2020/06/11
更新: 2020/06/11

[10日 ロイター] – ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者数が10日、200万人を突破した。新規感染者数は5週間連続で減少していたものの、最近になって小幅増に転じている。死者は累計11万2000人超と世界最多。

感染者数の増加は、全米での経済活動の再開やコロナ検査の拡大のほか、全米で拡大する白人警官による黒人男性暴行死への抗議デモに多くの人が集まったことが背景にあるとみられる。

保健当局者はデモに参加した人は検査を受けるよう促している。

6月に入り1日当たりの新規感染者数は平均2万1000人と、4月の3万人、5月の2万3000人から減少傾向にある。

1日当たりの検査件数は今月5日に54万5690件と、これまでで最高に達した。

世界保健機関(WHO)は先月、コロナ検査の陽性率が少なくとも14日連続で5%以下に低下するまで経済活動の再開を待つよう提言しているが、米国では全国平均が4─7%で推移している。

州別では先週時点でメリーランド州が8%、ユタ、ネブラスカ、バージニア各州が9%、マサチューセッツ州が11%、アリゾナ州が12%と高水準となっている。

陽性率はピーク時の4月時点では25─50%に達していた。

Reuters
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