[ジュネーブ 11日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局のマシディソ・モエティ事務局長は11日、アフリカで都市部から周辺地域に新型コロナウイルスの感染が拡大していると警告し、検査キットの供給が主要な課題となっていると述べた。
アフリカ大陸の新型ウイルス感染者は20万7600人、感染による死者は5000人。モエティ氏によると75%が10カ国に集中しており、中でも南アフリカで感染拡大が最も深刻になっている。
モエティ氏は「アフリカ大陸の感染は全世界の3%未満だが、感染拡大が加速しているのは明らかだ」と述べた。
ただ、多くのアフリカ諸国の人口が比較的若いことに加え、エボラ出血熱の感染拡大抑制策が実施されているため、新型ウイルス感染拡大はこれまでのところ限定されているとの見方も示した。