大紀元時報
<オピニオン>

「男性も女性になれる」と主張するフェミニストたち

2021年5月25日 09時08分
2017年2月23日 ニューヨーク。トランスジェンダーの人々の権利を主張する集会 (Kena Betancur/AFP via Getty Images)
2017年2月23日 ニューヨーク。トランスジェンダーの人々の権利を主張する集会 (Kena Betancur/AFP via Getty Images)

5月12日、全米女性連盟(NOW)は「トランス女性は女性です」とコメントし、彼ら(彼女たち)の権利を守るべきだとツイートした。

「彼女たちは、機会均等、ヘルスケア、安全なコミュニティと職場、そしてスポーツをする権利がある。また、認識されている性別や性同一性の基準に合わせることなく、自分のアイデンティティーを尊重してもらう権利がある。我々はあなたの味方だ」

ツイッターは炎上した。

NOWはアメリカで最も古い歴史をもつフェミニスト団体である。同団体の使命は、女性が男性と同等の権利を行使し、アメリカの主流社会で活躍できる場を広げることである。

残念ながら、その使命は「男性も女性になれる」という、愚かで非科学的な考えによって損なわれた。女性を正確に定義できなければ、女性を守ることはできない。

「トランス女性は女性」という主張は誤りである。トランス女性は、たとえ男性器を切断し、豊胸手術を受け、大量のエストロゲンを投与されたとしても、生物学的には男性である。体にヒレを縫い付けた人間がイルカになれないのと同様に、男性が女性に変わることはできない。

例えば、犯罪現場に残された血痕を基にDNA鑑定を行ったとする。結果が「男性、XY」と出たら、警察はトランス女性ではなく、男性を追跡中と発表するだろう。いくら女性のように振舞っていても、XYの染色体を持っている限り、その人は男性である。生物学は嘘をつかない。

トランス女性が求めているのは、異性の空間を利用する特権である。彼らは女性刑務所や女性シェルターに入りたいと要求するが、これらは本来、DVや虐待から女性を守るための場所である。彼らが女性トイレを利用する権利に至っては、間違いなく一般女性を不快にさせるだろう。

また、NOWは「トランス女性にもスポーツをする権利がある」と訴えるが、誰もそれには反対していない。生物学的に男性の身体を持つ人は、他の男性と共に競い、スポーツを楽しめばいいのである。これが公平というものだ。スポーツをするのはアイデンティティーではなく、身体である。身体的に、男性は女性よりも圧倒的に有利であり、これは合成ホルモンを投与して変わるものではない。

更に、NOWはトランス女性のアイデンティティーを尊重するべきだと主張する。一見すると、これは多様化する社会において、合理的で公正なことのように思われる。しかし、ここにはトランスジェンダーの人々が求める権利が、トランスジェンダーではない人々の権利を侵害してしまうという問題が残る。

一部の人々のアイデンティティーを認めるために、他の人のアイデンティティーを消し去る必要があるとしたら、それは公平でも平等でもない。しかし、このトランスジェンダー運動は、まさにその兆しをみせている。

例えば、最近では「母親」「母乳育児」「女性」という言葉が消失し、代わりに「出産する人」「胸で乳をあげる人」「子宮を持つ人」という非人間的な言葉が生まれている。女性のアイデンティティーを表現する言葉を奪うことは、本物の女性にとって公平だろうか?

全米最大を誇るフェミニスト団体は、今や男性器を持つ「女性」を支持し、真の女性に反旗を翻したのである。

(文・Jennifer Lahl/翻訳編集・郭丹丹)


執筆者:ジェニファー・ラール

生物倫理文化センターの創設者で理事を務める。映画製作者。「Eggploitation」「Anonymous Father’s Day」「#BigFertility」などの作品がある。

※寄稿文は執筆者の見解を示すものです。

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