大紀元時報

習近平氏「党と人民の分断許さぬ」 トランプ前米政権顧問「自己満足の空言」

2021年7月8日 21時10分
北京の警察署の外壁に映し出された習近平総書記の映像=2020年11月2日(Photo by GREG BAKER / AFP via Getty Images)
北京の警察署の外壁に映し出された習近平総書記の映像=2020年11月2日(Photo by GREG BAKER / AFP via Getty Images)

中国の習近平総書記が「中国共産党」と「中国人民」を区別してはならないと発言したことに対し、米国務省の前対中政策首席顧問である余茂春マイルズ・ユー)氏は5日、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)とのインタビューで、「これは事実に基づかない自己満足の空言だ」と反論した。

習総書記は、1日に行われた結党100年記念式典の演説で、「中国共産党(以下、中共)を中国人民から切り離そうとするいかなる試みも成功しない。中国人民も同意しない!」と強く主張した。

トランプ前政権で「中共」と「中国人民」を区別する方針を支持していた余氏は、RFAの取材に対し、「13億人の中国人民は、習氏の考えに決して賛同しないだろう。習氏は自らを奮い立たせているだけだ。中共が中国人民の利益を代表しているという証拠を出せない」と語った。

「式典の開催にあたって多くの警察や軍隊、国家権力を動員して市民を黙らせている。このような状況では、習氏の言葉を信じる人は少ないだろう」と余氏は言う。

習氏は演説の中で、「中国は常に世界平和の構築者であり、国際秩序の擁護者である」としながらも、「外国勢力が中国を圧迫しようとすれば、頭を切られ、血を流すに決まっている」と威嚇した。

それに対し、余氏は「中共は攻撃的であり、周辺国との衝突も多い。そのため、中共は国際的に孤立している。習近平氏の演説口調も、威圧的で殺気立ったものだった。このような演説は自らを奮い立たせるだけで、まったく現実感がない」と力説した。

民主派リーダー「中共は中国人民に寄生する悪性腫瘍」

1989年の民主化運動の学生リーダーで米国に亡命した王軍涛氏は、RFAの取材に対し、「中共は、中国人民に寄生する大きな悪性腫瘍である。中国人民から切り離されると、一日も生きられない。したがって、彼らは絶対に中国人民の意志を代表していない」とした。「香港人やチベット人、新疆ウイグル人への弾圧は、中共が人民を殺すことで生き延びていることを十分に証明している。それは、人間の健康を脅かす悪性腫瘍のようなものだ」と強調した。

さらに王氏は、「中共は、国際社会のルールを恣意的に踏みにじり、自分に有利な場合にのみ選択的に認める。習氏の発言は、国際政治に対する理解の欠如を示している」と指摘した。

中国人「正統性なき政権から離脱するのは当然のこと」

「中共と中国人民を切り離してはならない」という習氏の見解について、RFAは中国人男性の張さんに電話インタビューを行った。彼は「経済が悪化し、共産党統治の正統性を失えば、人民が離れていくのは当然のことだ」と答えた。

取材中、張さんは公安局の盗聴を恐れながらも、勇気を出して自分の思いを伝えた。「彼(習氏)は今、社会統制や言論統制を強めることで、権力支配を強化しようとしている。しかし、これは自信のなさの表れだ」と明かした。

7月1日の式典を見た感想について、張さんは「中間層以上の多くの人々は、国の全体的な経済状況を冷静に見ており、社会全体が将来への不安を募らせている」と語った。

(翻訳編集・王君宜)

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