[23日 ロイター] – 中国医薬集団(シノファーム)の新型コロナウイルスワクチンの有効性を年齢層別に調べたハンガリーの研究で、高齢者に形成される抗体レベルが他の年齢より低いことが示された。
同ワクチンを2回接種した450人を調査。50歳未満では約90%の人に一定以上の抗体ができたが、60歳では抗体反応ゼロが約25%、80歳ではこれが約50%だった。一部の高齢者が抗体をまったく作れないことは、高齢者間の流行発生を防ぐ手だてが別に必要なことを示しているとしている。
ただ、研究の執筆者らは、新型コロナ感染症の発症や入院や死亡のリスクと、ワクチン接種後の抗体レベルの直接の因果関係を評価するのは極めて難しいとも指摘した
調査は医学関連サイト「メドアーカイブ」で発表された。査読はまだ受けていない。
シノファームのコロナワクチンは中国で最も広く使用されているワクチンの一種。同社は途上国へのワクチン分配を目指す国際的枠組み「COVAX(コバックス)」に対し、来年半ばまでに最大1億7000万回分を提供することで合意している。
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