中国市民記者の陳秋実氏(左)と友人の徐暁冬氏(右)は9月30日、YouTubeに動画を投稿した(スクリーンショット)

中国市民記者、1年8カ月ぶりSNS投稿  武漢市の感染実態報道で一時消息不明

中国の市民ジャーナリスト陳秋実氏は9月30日、昨年2月に武漢市の中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染拡大の実態を報道したことで警察当局に拘束されて以降、約600日ぶりにSNSに投稿し、無事を報告した。

陳氏は同日、ツイッターを更新した。「今まで1年8カ月の間、私は多くのことを経験しました。これについて話せないことも話せることもあるから」と述べ、「人生の中で一番大変だった時期に、格闘技に救われた」と明かした。ボクシングとブラジリアン柔術のおかげで「うつ病の苦痛から解放された」と語り、一時精神的な不調があったことを示した。

陳氏はまた、友人で格闘家の徐暁冬氏とともに、YouTubeに出演した。動画の中では、陳氏は1年前と比べて少しやつれた様子だった。カメラに向かって同氏は、「行動できるようになった時は体調が悪く、1~2キロ歩いただけで全身がだるくて仕方がなかった」と話した。現在、徐氏が経営するボクシングジムに通っており、「ボクシングがとても好きだ」と語った。

陳氏は動画の最後に、「以前のことは過ぎ去るだろう。良い日は必ず来る。私たちは一緒に頑張りましょう」と述べた。

昨年初め、武漢市で中共ウイルスの感染者が急増したため、陳秋実氏は都市封鎖措置の前に武漢市に入り、病院など市内の各地で取材活動を行った。当時、同氏は自身が公開した動画の中で、武漢市の実状を国内外に伝えたいと示した。陳氏の取材活動が原因で、同氏の親族が警察当局から脅迫を受けたという。陳氏は当局の圧力に対して、涙ぐみながら「死ぬことも恐れていないのに、中国共産党を恐れてたまるもんか」と話した。

中国当局は、陳秋実氏を含めて、武漢市の感染実態を報道した市民ジャーナリスト4人を拘束した。他の3人は方斌、李澤華、張展の各氏。

上海市の地裁は、昨年12月28日、張展氏に対して公共秩序騒乱の罪で有罪と判断し、懲役4年の判決を言い渡した。

中国当局は、方斌氏を拘束して以降、同氏の消息について公表していない。

李澤華氏は昨年2月下旬に拘束されてから、一時消息がわからなかった。同年4月、李氏はYouTubeと中国SNSの微博(ウェイボー)で動画を公開し、警察当局に拘束された後、取り調べを受けたことを明かした。その一方で、李氏は「警察は処罰しないと言った」「(取り調べの過程において)警官らは私の休憩時間や食事に気を配り、気遣いをしてくれた」と話し、隔離措置を経て3月末から家族と過ごしているとした。

(翻訳編集・張哲)