米シアトル、J&Jワクチン接種後血栓症で女性死亡

2021/10/08
更新: 2021/10/08

ワシントン州衛生当局の発表によると、シアトルに住む女性(37)が8月26日にジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンを接種した後、9月7日に血栓症で死亡した。同州でJ&Jのワクチン接種を受けて血栓症で亡くなったのはこの女性が初めてだという。

州衛生当局は5日に声明を発表し、女性の死亡について「ワシントン州では初めてのケースだ」との認識を示し、女性の名前などを公表しなかった。

女性の夫は4日、大紀元英語版の取材に応じた。死亡したのは、ジェシカ・バーグ・ウィルソンさんだ。夫のトムさんによると、ジェシカさんは血小板減少症候群を伴う血栓症で亡くなったと主治医が判断した。血栓症は、ワクチン接種した人にまれに起こる症状だ。

州衛生当局は声明で、「血栓症は、J&Jの新型コロナウイルスワクチンに関連した非常にまれな合併症である。米国疾病対策センター(CDC)は、全米でほかに3件確認している」と示した。「ワクチンに関連する有害事象は、ワクチン有害事象報告制度(VAERS)を通じて報告される」とした。

米CDCが発表したVAERSデータによると、2020年12月14日~21年9月17日まで、米国内で約7000人の市民が新型コロナウイルスのワクチンを受けた後に死亡した。すべての死亡事例は、必ずしもワクチン接種が原因ではない。

トムさんによると、ジェシカさんには持病がなく、ワクチンを受ける前は体調が良好だった。ジェシカさんは生前、ワクチン接種に強く抵抗した。しかし、「学校でのボランティア活動を続けるために、ワクチンを接種するしかない」と接種を決めた。

州政府は、州政府職員、医療従事者、公立や私立小・中学校の教職員、バス運転手、学校のボランティアなどに対して、10月中旬までにワクチン接種を完了するよう義務化した。

トムさんは「彼女は当時、ワクチン接種に関して、自分には選択する余地はもうないと思っていた」「ワクチン接種の義務付けは厳しすぎる措置だ」と大紀元英語版に語った。

ジェシカさんの訃報は、「ジェシカは、自分がまだ若くて深刻な病気に罹っていないことを知っていたので、ワクチンを受けることに強く反対していた。彼女は、証明されていないワクチンの既知および未知のリスクの方が脅威であると考えていた」と説明した。

いっぽう、ツイッター社は、ジェシカさんの訃報に「誤った情報」との警告表示をつけた。

トムさんは「夫として、このソーシャルメディアには本当にうんざりしている」と怒りをあらわにした。

州衛生当局は、ジェシカさんの死因に関する「より詳細な情報を得る」ために、CDCなどと「緊密に協力する」とした。

(翻訳編集・張哲)