世界的な半導体チップ不足が、中国自動車企業に直撃している。参考写真(SAM YEH/AFP/Getty Images)

中国、深刻なチップ不足 闇市場で数百倍に高騰

世界的な半導体チップ不足が、中国自動車企業に直撃している。中国メディアによると、闇市場での取引価格は通常価格の数十~数百倍にまで高騰しているという。

中国紙「毎日経済新聞」28日付は、電子部品が豊富に揃う上海の中心地にある「上海賽格電子市場」が現在、深刻な半導体不足に直面していると報じた。

同紙記者は、ある店舗の担当者に「L9369チップ」について尋ねたところ、「1個3500元(約6万2000円)で、約100倍値上げした」と返事された。

同チップは、独自動車部品大手のボッシュ社の横滑り防止装置(ESP)に使用されている。

ボッシュは中国最大のESPのサプライヤーで、市場シェアの約70%を占めている。マレーシアでの新型コロナウイルス(中共ウイルス)の感染拡大により、半導体チップのサプライヤーは生産ラインの閉鎖を余儀なくされ、ボッシュのESPが直接的な影響を受けた。

ボッシュ中国の陳玉東総裁は13日、車載半導体の状況について「今年上半期までの半導体不足は20%程度」で、「現在、ボッシュの業界顧客の受注履行率は50%未満」と明かした。

チップ価格の高騰よりもさらに深刻な問題は、「現在、市場上にチップがない」ということだ。

闇市場から仕入れる自動車メーカーもある。

中国の経済メディア「第一財経」は10月、情報筋の情報を引用して、中国の新興EVメーカーの理想汽車(リ・オート、本社北京)が、非正規ルートで電動パーキングブレーキ(EPB)用半導体チップを通常価格の800倍の値段で購入したと報じた。

同社は報道内容を否定した。

(翻訳編集・李凌)