1997年にコンゴ民主共和国でサル痘ウイルスに感染した患者の手 (米国疾病予防管理センター)

米CDC、サル痘ウイルスの感染を確認 今年2例目

米メリーランド州保健局と米国疾病予防管理センター(CDC)は16日、ナイジェリアから帰国したメリーランド州在住の患者から、サル痘ウイルスの感染を確認したと発表した。米国では今年2例目の感染確認となる。

今回確認された患者の症状は軽く、現在隔離され回復に向かっているという。現時点では、米当局から一般市民に対する特別な予防措置は推奨されていない。

メリーランド州公衆衛生局副局長のジンリーン・チャン氏は「感染が確認された患者と接触した可能性のある人を特定し、引き続きフォローアップしていく」と述べ、CDCと連携し、強固な公衆衛生制度の基盤を維持していくと強調した。

サル痘は、ウイルスに感染したサルなどの動物の血液や体液に触れることでヒトに感染し、発熱やリンパ節の腫れ、水ぼうそうのような症状を発症する。患者の飛沫や皮膚病変(発疹部位)との接触によりヒトからヒトへ感染する可能性もあるという。致死率は、アフリカでの流行では1割と報告されているが、2003年の米国での流行では、死亡例は報告されていない。

CDCは、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の感染予防措置により、飛行機内などでサル痘ウイルスが拡散した可能性は低いとの見解を示した。ウイルス性感染症の流行が続くなか、機内や空港ではマスク着用が求められているためだという。

サル痘は、1970年に初めてコンゴ民主共和国で感染が確認された。その後、コンゴ民主共和国をはじめとするコンゴ盆地から西アフリカにかけての熱帯雨林地域で、サル痘のヒト感染事例が散発した。CDCによると、近年では英国やイスラエル、シンガポールでも感染が報告されている。