演習中に戦列を組んで航行する艦艇。先頭は海上自衛隊の護衛艦(米海軍提供)

海上自衛隊、4カ国海軍とフィリピン海で大規模な実働演習 ドイツが初参加

海上自衛隊は21日から30日にかけて、フィリピン海で米海軍ら4カ国海軍と大規模な実働演習を行う。実戦を想定した訓練を通して相互の連携を強める狙いがある。先日東京に寄港したドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」が演習に初参加する。

共同演習の中心的な役割を果たす海上自衛隊からは艦艇約20隻と航空機約40機が参加する。米海軍は艦艇約10隻、オーストラリア海軍は艦艇2隻、カナダ海軍は艦艇1隻、ドイツ海軍は艦艇1隻が加わる。演習では対潜水艦作戦や空中戦、海上補給作戦などが実施される。

編隊を組んで航行する多国籍海軍の艦艇。航空機も見える(海上自衛隊提供)

海上自衛隊は共同演習を通じて指揮官の戦術判断や部隊運用要領を演練するほか、部隊としての任務遂行能力の向上に努める。多国籍海軍とも相互運用性の向上や連携強化を図る。

第1護衛隊群の軍司令・小牟田秀覚将補は「海上自衛隊の演習には多くの海軍部隊が参加する。司令官として演習に参加できることを大変誇りに思う」「このハイエンド戦術演習を通じて各海軍の協力関係を強化していく」と述べている。

米海軍第一空母打撃群(CSG1)の司令官マーティン少将は「共同演習により、必要とされる時と場所に迅速に戦力を投じられるような、柔軟かつ適応性がある相互関係を維持することができる」 とコメントしている。

各国海軍は水上戦闘及び空中戦闘が同時進行する複雑な環境を想定した演習を行い、インド太平洋地域における海上の優位性を確保することを目指す。

米空母「カールヴィンソン」に駐機されたF35C戦闘機とF/A-18E/Fスーパーホーネット艦載機(米海軍提供)

海上自衛隊演習は1954年から実施している。1981年から米海軍が、2017年からカナダ海軍が、そして2019年からオーストラリア海軍とそれぞれ共同訓練を行ってきた。