ロシア対外情報庁、ウクライナ緊迫をジョージア侵攻と比較

[モスクワ 22日 ロイター] - ロシア対外情報庁(SVR)は22日にウェブサイトで公表した声明で、ウクライナを巡る現在の緊迫した状況について、ロシア軍が隣国ジョージア(旧グルジア)を侵攻した2008年の戦争の準備段階と比較した。

その中で、ジョージアの当時のサーカシビリ大統領がこの戦争で「高い代償を払った」と指摘した。

ウクライナや米国、北大西洋条約機構(NATO)がウクライナ付近でのロシア軍の動きを懸念している中での声明を受け、ロシアの為替ルーブルが下落した。ロシア政府は、ロシアウクライナを攻撃する準備をしているのではないかとする報道を扇動的として否定している。

ロシアは5日間の戦争でジョージアを全面的に破り、ジョージアの領土のうち約5分の1はロシア軍に占拠され、ジョージア政府の支配下にはない。

ロシア政府はこれまでに、ロシアウクライナを攻撃する準備をしていると示唆した米報道は偽情報のキャンペーンに利用されているとコメントしていた。

ウクライナの軍事情報機関の責任者は今週末、ミリタリー・タイムズの取材に対し、ロシアウクライナの国境周辺に9万2000人超の部隊を集結させ、1月末か2月初めまでに攻撃を始める準備をしていると語った。

攻撃は空爆、砲撃、装甲攻撃に続き、東部での空挺攻撃、オデッサとマリウポリでの水陸両方の攻撃、そしてベラルーシへのより小規模な侵入を伴うとの見方を示した。

ロシアのペスコフ報道官は報道陣に対し、ロシアによる攻撃との見方を否定して「これは緊張感をあおるもので、(ウクライナ東部の)状況を解決するプロセスを脅かしているのはロシアであると見せかけようとするものだ」と訴えた。

ロシアが14年にウクライナのクリミア半島を併合し、ウクライナ東部のドンバスと呼ばれる地域を占領した独立主義者を支援したことで、ウクライナロシアの関係は崩壊した。

しかし、ウクライナのクレバ外相はツイッターに英語で「ウクライナがドンバスで軍事攻撃を計画しているという誤った非難を含む、ロシアの虚偽情報が急増している」と投稿し、ペスコフ氏の発言を退けた。クレバ氏は「公式に言う。ウクライナはドンバスでの軍事攻撃を計画していない」とも書き込んだ。