中共ウイルス起源調査めぐり中国関係者に制裁を ルビオ議員、法案を提出

2022/01/13
更新: 2022/01/13

マルコ・ルビオ米上院議員と他15人の共和党上院議員は11日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)の起源と疑われる研究所に対して信頼できる国際調査を許可しない限り、中国政府関係者や科学者に制裁を課すことを可能にする法案を提出した。

制定後から90日以内に調査のため研究所の開放を中国政府に求める法案だ。守らない場合は中国科学院(CAS)の指導者と、中国・武漢ウイルス学研究所を含むその関連機関および研究所への制裁を可能にする。制裁措置には、ビザの発給拒否や資産凍結が含まれるという。

ルビオ氏は声明のなかで「この2年間、中国共産党は新型コロナウイルスの起源を明らかにするあらゆる取り組みを妨害してきた」と述べ、同党の隠蔽工作により世界中で多くの命が犠牲になったと非難した。

法案には、CASが関与する研究への米政府の研究資金提供を停止するほか、米政府から資金提供を受けている米国機関と中国機関との病原体の機能獲得実験の協力を禁ずる内容も盛り込まれた。

武漢ウイルス学研究所は、10年以上前からコウモリのコロナウイルスの研究を行なっており、中共ウイルスの発生源と疑われてきた。しかし、中国政府はこれを否定し動物を宿主として人間に感染したという人獣共通感染症の仮説を推し進めている。

2020年1月、米国務省は武漢ウイルス研究所の研究員数人が中共ウイルスと類似する症状で2019年秋に体調を崩したとの報告書を発表した。2020年5月には同研究員数人が病院での治療が必要になるほどの体調不良を訴えていたことも米情報機関の報告書で明らかになり、研究所から流出した可能性についてより詳細な調査を求める声が高まった。

法案の共同提案者にはティム・スコット上院議員やジョン・コーニン上院議員、リック・スコット上院議員が含まれる。

米国をはじめ国際関係担当。