北京冬季五輪ボイコット 中国の外国人選手爆買い

中国共産党、ごまかしで五輪メダル獲得狙う?

2022/02/15
更新: 2022/02/15
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米国男子アイスホッケーチームは、2月10日に中国と対戦した。しかし、よく見ると、中国の名を冠してはいるものの、欧米人を中心としたチーム構成になっていることがわかる。

これは一体どういうことなのだろうか?

中国は地球上で最も厳しい移民政策をとっているのでは?おそらく中国。いや、もっと正確に言えば中国共産党(CCP)は、ごまかしでオリンピックの栄光を手に入れようとしているのだろう。

1月27日、北京五輪の男子アイスホッケーに出場する中国代表メンバーが発表された。代表選手24人のうち、中国出身者はわずか9人。残りの15人は、カナダ人11人、米国人3人、ロシア人1人。ジャーナリストのJustin Olsvik氏は記事の中で、中国の「代表チームが競争力を保つために外国人選手に頼っている」と指摘した。これはあまりにも控えめな表現だ。

Olsvik氏はまた、なかなか興味深い情報を紹介した。アイスホッケーの世界では、選手はゴールやアシストを決めると「ポイント」が与えられる。北米の「ナショナルホッケーリーグ(NHL)」は、ほとんどの読者が知っていることだろう。しかし、「コンチネンタル・ホッケー・リーグ(KHL)」というものもあるのだ。2008年に設立され、ロシアが主導するKHLは、国際性の高いプロホッケーリーグである。ロシア、ベラルーシ、カザフスタン、ラトビア、フィンランド、そしてもちろん中国のクラブがこのリーグに参戦している。

2019年、スポーツジャーナリストのJon Sorensen氏は、KHLの関係者が各選手のジャージに埋め込む「スマートパックとチップ(smart pucks and chips)」の導入を計画していると指摘した。

なぜだろう?

Sorensen氏は、新しいセンサーとテレマティクスシステムの導入により、「選手やチームごとに高度なデータ解析を行い、そのデータや情報を審判、ファン、コーチ、放送局などにリアルタイムで配信することができる」と述べた。

中国当局がこの統計に注目したのも無理はない。これには理由がある。

前述のOlsvik氏が指摘するように、昨シーズンは「中国代表メンバー24人が合計198点を獲得した。うち99.5%は外国人選手によるもので、得点を得た中国人選手は英如鏑選手1人のみだった。トップ3の選手、スペンサー・フー選手、タイラー・ウォン選手、ブランドン・イップ選手はいずれもカナダ出身で、チームの得点の44%を占めた」という。

Olsvik氏は、「他国の選手」の出場を認めること自体が非倫理的であるのかについて考察している。さて、どうだろう?その判断は読者の皆さんに委ねるしかない。

もちろん、他国に帰化することは、本来は何の問題もない。しかし、一国のアイスホッケー(そしてサッカー)チームの3分の2近くが帰化選手で占められているとなると、それは深刻な問題である。違法ではないが、中国共産党のイメージアップを図るために海外の人材を使うのは、少し倫理的にどうかと思う。中国がオリンピックでメダルを獲得するために不正を働こうとしている、と言えるかもしれない(こう言うべきかもしれない)。

これは驚くべきことだろうか?必ずしもそうではない。恋愛と戦争ではあらゆる戦術が許されると言われている。そして、中国共産党にとって、メダルの獲得、特に金メダルの獲得は、たとえ習近平総書記がそうではないと言ったとしても、戦争に匹敵することなのだ。外国人選手を「中国人」としてプレーできるようにするなど、必要なことは何でもやらなければならない。

これは男子アイスホッケーチームだけでなく、女子アイスホッケーチームも同様である。

2018年3月、中国の有力アイスホッケーチームを保有する崑崙鴻星集団の韓穎(Shirley Han)国際業務部長(当時)は、中国のデジタルメディア「SupChina」のインタビューで、2022年の冬季オリンピックに出場する男女アイスホッケーチームへの最低限の要求は何かと聞かれた。

政府指導部の意向を理解している韓は、「男子チームの目標はベスト8進出」と答えた。女子チームについては、政府指導部を満足させるものは金メダル以外にないことは言うまでもない。

米スポーツサイト「SB Nation」によると、当時アイスホッケー女子中国代表の監督を務めていたアメリカ人のディジット・マーフィー氏は、「2つの新しいプロチーム、欧米からの選手やコーチの受け入れパイプライン、深センの新アリーナなど」、金メダル獲得に向けたリソースに事欠かない状態であったという。

海外から人材を呼び込むためにパイプラインが構築された。その一人が、「アメリカのオリンピックチームから引き抜いた」Kelli Stackという女性選手である。

SB Nationによると、マーフィー氏は、2022年の金メダルを獲得するために必要なことは何でもしろという中国政府の呼びかけを全面的に受け入れたという。彼女の考えは、政府の計画を具体化し、さらに発展させることだった。マーフィーは、いわゆる「アンバサダー(大使)」を集めるために、精力的に活動してきた。アンバサダーとは、「アイスホッケーをプレーするだけでなく、文化の垣根を越えてホッケーを共有・普及するために中国に招聘された欧米のトッププレーヤー」のことだ。

現在、マーフィー氏をはじめとする欧米人の力を借りて、中国女子アイスホッケーチームは金メダル獲得に挑んでいる。果たして成功するだろうか。現在の世界ランキングを見る限り、おそらく無理だろう。とはいえ、これだけ多くの外国人が、人道に対する許しがたい罪を犯している国に手を貸していることに、悲しみを感じずにはいられない。

執筆者プロフィール

ジョン・マック・グリオン(John Mac Ghlionn)は研究者であり、エッセイストでもある。彼の作品は、ニューヨーク・ポスト、シドニー・モーニング・ヘラルド、ニューズウィークなどの一流紙に掲載されている。また、心理社会学の専門家でもあり、社会的機能不全とメディア操作に強い関心を持っている。

オリジナル記事:「Is China Trying to Cheat Its Way to Olympic Glory?」より

(翻訳編集:王君宜)