米中首脳、台湾問題で応酬 バイデン氏「一方的な現状変更に反対」と強調

2022/03/19
更新: 2022/03/19

米国のバイデン大統領と中国の習近平国家主席は米東部時間18日午前、オンライン会談を行った。両首脳はウクライナ情勢のほか、台湾問題についても意見を交換したが、平行線のままだった。

米ホワイトハウスは声明で、バイデン大統領は「米国の台湾政策に変更はないことを改めて強調し、米国は引き続き(台湾海峡両岸の)現状に対するいかなる一方的な変更にも反対する」と中国を牽制したと述べた。

中国外務省が発表した声明によると、習主席は会談のなかで、「米国の一部の人々が『台湾独立分子』勢力に間違ったシグナルを送った」と米国を名指しで批判し、「台湾問題を適切に処理しなければ、両国の関係に破壊的な影響を与えることになる」と警告した。

米中首脳電話会談が終わった後、米政府高官は記者団に対し、台湾問題の口火を切ったのは習主席だ」と明かした。バイデン大統領は会談で、米国は引き続き『一つの中国』政策にコミットし、台湾関係法、『三つの共同コミュニケ』と『六つの保証』に基づいて台湾問題に対処すると改めて強調したという。

同高官は「バイデン大統領は台湾海峡における中国側の強圧的かつ挑発的な行動に対する懸念を伝えた」とした。

高官によると、バイデン大統領は台湾関係法の立法プロセスにおいて、過去賛成票を投じ、同法への支持を示した。「バイデン政権は一貫して台湾を固く支持している。今後も変わらない」という。

(翻訳編集・張哲)

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